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[コメント] 鬼が来た!(2000/中国)

この映画では、人間が持っている“信頼”という心の緩衝地帯が全否定されている。これは反・戦争を超越して、反・人間を描いてしまった映画なのだろうか。すなおに5点で良いのかどうか・・・さんざん迷った。
ぽんしゅう

チャン・ウェン監督・主演によって繰り広げられる物語は、人間の考え得る生と死の“信頼関係”を徹底的に否定することに終始する。ここまで情緒的な逃げ道をふさがれると、さすがに自分の存在と生き方までが不安になる。彼にとって人間はニワトリやロバや白ブタと同じ、非理性的な生き物でしかないのだろうか。それとも、この話を「国民軍」までしか描けなかった彼なりの葛藤なのだろうか。それが、よく解らない。

いずれにしても、それを良しとするのかどうか・・・。

私はもう少し“心”の可能性に賭けたいので・・・やはりこの映画が踏み越えたある一線を認めれば人間の何かが終わってしまう気がして・・・戦争ってそうだよねェ〜怖いよねェ〜では何も始まらないので・・・

映画としては5点ですが、あんな事で死にたくない、殺したくないので、今の気分はこの点数です。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (13 人)林田乃丞[*] はしぼそがらす[*] G31[*] たかやまひろふみ m[*] ろびんますく[*] ネギミソ グラント・リー・バッファロー[*] あき♪[*] 水那岐[*] Linus[*] uyo[*] マッツァ[*]

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