全編のＣＧを評価することにこだわった感じがするので多分この低評価だったのかもしれないが、映画として見ればいたって普通の出来であり酷評し過ぎるのもどうかなと考える。むしろこの映画は後世に「ＣＧに公民権を与えた映画」として語り継がれる作品だろうと思う。（言い過ぎ？多分『トイストーリー』の方が語り継がれるだろうけれど、この映画も人間ＣＧ部門で絶対に語り継がれると思う。）

《見勝手な解釈》 最初に。ここまでしといて思い切ってゲームの『ファイナルファンタジー』次回最新作を実写でしてくれたら凄く尊敬しますしスクエア株思い切って買います！

解釈ですが、過去の過ちから何も学習せずにバブルとやたらに現在を安易で稚拙な比較で平々凡々と１２００兆円の資産があるから大丈夫精神で暮らす事になれた危機感がない日本を投影したハインが素晴らしい描写でビックリ！何故ならゼウス砲を何発も発射さすのはいいが前よりも悪化させて自分の置かれた状態を正常に認識できない点は、まるで日本政府の無能さと癒着を表す何度も行われた公的資金投入と、それによる自分の財政の状況を認識していない現在の様を彷彿させる点が的を射すぎた描写で大興奮！

なるほど坂口監督はそこまで計算していたのか…まさか！ひょっとして本当は市場から資金を調達しても潤滑に得た資金を賢く使わないスクエアの株式公開に対する皮肉映画？！だとすると素晴らしすぎる！！偉いよアンタ！！

《全編ＣＧよりも》 　別に明らかにＣＧと分かって見ていても陳腐だとは感じず、とても綺麗だったし鑑賞に十分すぎるクオリティーだと感じた。でも個人的には、どう考えても今年（２００２年）の暖冬は人為的なものだと思うんで環境保護の観点からＣＧ技術は爆破シーンでの炎の表現や撮影後に破壊されゴミ箱直行の大規模セットの構築に使用するのがベストだと思う。 　そして特殊メイク。意外とメイクするのに出るゴミも馬鹿にならないのと、過激になっていくメイクにこのままだと要求に応えられない段階に達すると思うので金融会社じゃないけれど「ＣＧのご利用はご計画的に。」と言いたい。

　でも何だかんだで役者も何もかもが全てＣＧになるんだろうなぁ。だって完全なオリジナリティーを目指す監督の行き着く先は自分のイメージの完璧な具現化になるだろうから。そうなるとＣＧが強いかと。ＤＴＭも発達し続けたら声優も…

《ＣＧに対する期待と切なる願い》 戦争もＣＧで作って誰も殺さないようになれば万々歳！！そうなるよう実現させる為には核実験の再開をするより、さらなるＣＧ技術の発展の為にその予算をまわせ！！うおおぉおー！ギガデイン！

（※ゲーム全くしません。ファイナルファンタジーもドラクエもしていなかった無所属な少年時代…単に興味がなかっただけですが。）2002,3,18