コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ファイナルファンタジー(2001/日=米)

表面的「リアル」と本質的な「リアル」。この映画はどちらでしょうか?
ina

今ほとんどの映画は「リアル」を表現しようとしています。

その表現方法としてビデオカメラ、手持ち撮影、自然光撮影、素人の役者、長回し撮影、物語性の排除などがあります。

それとはまったく違う方法でこの作品は「リアル」を追求しています。 本質の「リアル」ではなく、表面の「リアル」。

あと5年もしたら完璧な表面の「リアル」はできると思いますが、果たして本当の「リアル」は表現できるのでしょうか?

この「ファイナル・ファンタジー」はCGによる究極の「リアル」を求めるのがこの作品の目的だったと思います。しかし所詮100%の「リアル」になってもそれはただの実写です。この映画の批評でCGの批判がたくさんあります。人の汗が描かれていない、武器が重そうではない、鉄の匂いが表現されいない・・・。 しかしそれが全てクリアされて究極の「リアル」になっても「意味」があるのでしょうか。

本当の「リアル」はどこにあるのか? 傑作と言われている映画、いや間違えました、ほとんどの映画の中にこの「リアル」は存在しています。ただしどれが「リアル」だとは定義できません。 ただ私は「映画的表現」と言われているものが「リアル」だと思います。

この作品には実写に近い「リアル」はありますが、映画的な、本質的な「リアル」は残念ながら見つけることはできませんでいた。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (11 人)モノリス砥石[*] いくけん フランチェスコ[*] トシ[*] peacefullife[*] tkcrows[*] kiona[*] ALPACA torinoshield[*] uyo けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。