非常におこがましいのは承知ですが、ジョン・ナッシュに親近感を覚えました。

私は実は速記者なんですけど、養成所で速記符号教程を習得している最中、

（ちょうど幼稚園児や小学生が平仮名を教わるような感じです）

何を言われても、その言葉が頭の中で符号化され、踊るような感覚を味わいました。

極めつけが、「○○」って（漢字で）どう書くんだっけ？と尋ねられたとき、

漢字より先に符号が出てきてしまったことでしょう。ちょっとショックすら覚えました。

それから、私も人づきあいが苦手です。

で、世間はそれだけで人を「性格悪い」「暗い」「何か後ろ暗いところがある」と

容易に判断しているのでは……？という被害妄想に（ちょっとだけ）悩んでいます。

ジョン・ナッシュに「頭脳は２つ、ハートは半分」などと言いやがった教師、

ちょっとここに連れてこい！ってなもんです。

小面倒くさい話を、うるうるの夫婦愛で見せる力業映画かと思いきや、

娯楽的要素も強く、非常におもしろく見ることができました。

でも、ジェニファー・コネリーが特にいいとは思いませんでした（下手ではないけれど）。