[コメント] フルメタル・ジャケット(1987/米=英)
前半と後半は全く違う映画のようだった。だがそこにはいずれも独立した恐怖が存在した。
どなたかもコメントされていますが、そうなんです、『シャイニング』にも『アイズ・ワイド・シャット』にも共通する何か、それは心理と人格の変化=狂気ですね。
キューブリックの作品群とピンク・フロイドって割合共通するものを感じるんですけど、フロイドも「狂気」というアルバムを出しているように、情緒的な狂気を表現するという意味で共通するんじゃないかと思うんですね。
思えば『2001年宇宙の旅』でもそうですが、あの映画も深層心理に迫りくるものがあったと思うんです。それは「見る」というより「感じる」ことでしょ。
この映画の淡々とつづられる映像と、そこに表出される出演者たちの深層心理は環境(=戦争)の変化によって狂気へと進む。当たり前のように人を殺し、殺されるシーンをいかにも淡々と描くことで、我々にこの上ない恐怖(=狂気)を感じさせてくれてはいないいでしょうか?
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