如何にも舞台劇的な内容だが、こういうのを映画で観るのも俺は嫌いではない。… が、映画として突破し切れているかというと、「舞台で観たい」という気になってしまった所が点足らずになった理由である。

宍戸錠やC-ドル素顔の問題以前に、事故ネタで結論した後の展開が間延びしていたと思う。各人の想い出が星空に輝く演出はホントは少しホロリとさせられたのだけれど、させられながら「早く終われよ」と何処かで毒突いていたのも事実であった。宍戸錠については「この上そのオチかよ、もうお腹一杯だよ」というグチであり、宍戸ネタ自体は俺はあり得ると思っている。

C級アイドル素顔露出問題については、俺としてはアリである。出されてガッカリしたのは事実ではあるが、所詮はヲタクであり、キサラギはC級アイドルでなければいけない訳であるから、あそこで観客の幻想を断ち切り、それでもフィーバーする５人を曝して「アンタはどうだ!?」と脅迫されるのは、悪食な俺には壮快だった。とにかく終盤は長すぎる訳だけどさ。