第一キモチ悪い。

第二に・・・。彼らが実際にシンクロ部なのかどうか知らないが、あそこまでやるのだから相当練習を積んだことだろう。そこを描けよ！　鴨×シーワールドやゲーセンは関係ない。『ベスト・キッド』のパクリもなってない。絵的にも映えない。意味がわからない。

第三に・・・・・・(疲れてきた)。漫画でもＴＶでも小説でも同じことだが、｢普通の高校生活｣を描いても意味がない。ドラマにならない。確かに彼らは｢シンクロナイズドスイミング」という変わったスポーツをやっているが、｢変わった運動をしている｣ことと｢普通じゃない｣こととはぜんぜん意味が違う。たまたま競技人口の少ない種目を題材にしてるだけ。シンクロというスポーツにどういう魅力があるのか、シンクロをどう撮れば絵になるかという工夫がまったく見られない。シンクロに対する、もっと言うと自分の撮る映画に対する愛情がない。これはこの映画に限らず、最近の(ってずいぶん前からだが)日本映画の多くに共通する特徴で、私の最も嫌いなところ。ついでに言うと竹中直人も嫌い。芸人としては好きだが、映画に出てきて同じことしてほしくない。

一から映画を作り上げる手作り感・ワクワク感みたいなものは確かに伝わってくる。自分自身も似たり寄ったりの高校生活だったような気がしないでもない。だがこれは、学園祭の出し物じゃないんだよ・・・。

20／100(02/04/29見)