[コメント] ペーパー・ムーン(1973/米)
人が人を信じるというその気持ちの裏をかくことで生きてきたペテン師が、
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最後は自らをだまし、ニセの関係性をホンモノとしてしまう。認めてしまう。
でもこれは、もう嘘だのペテンだのといったことではなくて、(彼らにとっては)まごうことなきホンモノで。つまり、最初で最後の自分に向けた(幸福な、信じることでこそ救われる)魔法じかけの嘘で。本当はきっと違うのだけど、嘘からでた真、と言ってしまってもよいのかもしれない。
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♪Say it's only a paper moon sailing over a cardboard sea
But it wouldn't be make believe if you believed in me
ボール紙の海に浮かんでるただの紙の月だって
君が僕を信じてくれるのならホンモノになるんだよ
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なんておちゃめな選曲なんでしょ。彼らの職業やオチを考えれば考えるほど、これをタイトルに冠したセンスにしびれます。ノスタルジックなムードも満点だしね。
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