[コメント] ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999/米)
こんなことをいって変に思われるかもしれないが、感動した。
この映画はへザーが持つカメラのON/OFFがそのまま映像の編集的切り替えになっている。そこが病的なまでに面白い。なんというか、「映画とはなにか」みたいなものを考えさせられた。これは『去年マリエンバートで』とか『ノスタルジア』を鑑賞したときに受ける感動と根源的には同一であるように思う。大仰に言えば芸術的感動だ。映画の守備範囲を広げている。世の中の有象無象の「ガクセイ映画」にはブレアウィッチのような技法を使ったものも多くあるのだろうが、そんなものはまず自分の目には入ってこない。初めて目にした技法だからこそ斬新な感動があったのだ。ストーリーの面白さとは別に、私は結構「映画の技法的斬新さ」みたいなものを気にしながら鑑賞しているので、このような好印象を得られたのかもしれない。
シネマスケープの評価を知っていたのではじめは喧嘩腰で見た。が、次第に引き込まれていった。上に書いたようにまず面白さを感じたが、怖さもまあまああったと思う(ちょっとした山奥で、真夜中に観たことも影響しているだろうが)。こういうアイディア勝負の刺激のある映画って好きだ。
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