あと、さらにテクニカルな面で云うと、モーションコントロールの実装が、手慣れたものだと感じる（ホントウはメッチャ難しいのかも知れませんが）。アクション途中から高速度撮影（スロー）になる、といった見せ方がアメリカ映画っぽい。それに、アップとロングの使い分けも。通路橋を行くキャラの大ロングだとか。

　そして、プロット展開の肝は、やっぱり地獄の三鬼神でしょうね。クノコという食べ物を入手した後の帰路のシーンで、三鬼神を見せている（通路に３人座っている）のが上手い。さらに、終盤のアクションシーンでの変貌と驚異的な運動がカッコいいのだ。あとは、赤いコートを着た女の子の存在か。次作以降の絡み方が楽しみな存在でもある。

　さて、全編セリフがモゴモゴ言語で、字幕必須の公開という選択は、何か勿体ないように私には思える。ただし、終盤になって、キャラの名前が突如、ホクロ、アレクサンドル、フランシス、ジュリアンと明瞭に聞こえてきたのにも、名前が名前だけに笑ってしまいました。