[コメント] わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英=仏=ベルギー)
心臓に爆弾を抱えた老人を酷使して醸成するスリラーにあって技術的な課題となるのは老体を稼働に追い込む状況の構築であり、官僚制の不条理が今回は利用されている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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話の啓発的な側面が筋のストレートな運びを許容するがために、劇化へのいささか非倫理的ともいえる貪欲さが、不幸を予想と寸分たがわない場所へ的中させる。トイレに行って、ああまずいと思ったら、その通りのことが起こっているのだ。ただ、かかる貪欲さがフードバンクの衝動食いという貧困の迫力と代替すると、社会批評が肉体的な恐怖と哀切を獲得する。
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