★4 | 全てのピースが揃うことで事件の全容が明らかになるのがミステリーなら、それでもめでたく解決されるどころか全く異様な色彩に塗り上げられた結末の待つ本作を何と形容すべきだろう?全てをこの結末に導いた「犯人」が炙り出されることで物語は窮屈さを匂わせはするが、なおも徹底される人間描写の確かさはネガティヴな印象に終わらない「冒険的作為」の余韻に酔わせてくれる。 (水那岐) | [投票(3)] |
★5 | 観る者をすかし続ける作劇の又か感は正直ある。が、こういう世知辛い人間関係の軋轢を描いてこうまで達観したアイロニーに至るのは洞察力の賜物で、正直やっぱひれ伏すしかない。適宜なカメラの長焦点使い。ジェルミやデ・シーカの末裔とも思える。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 「あれは事故だった」 [review] (プロキオン14) | [投票(5)] |
★3 | 次々と「主役の座」を占める登場人物の、ひとり一人の事情と心情に説得力があり、ありがちな夫婦の破綻や愛憎の皮相から、真相を導き出すサスペンスの妙は圧巻。惜しいのは、混沌のなかに見る者を置き去りにした前二作に比べ納まるところに納まり過ぎた感あり。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | この監督は、大人の事情で進んでいく日常を淡々と描くことで、大人の身勝手さに振り回される子供の胸の内を代弁していると思う。子どもをダメにするのは大人なんだ。見ていて胸が苦しくなる。 (jollyjoker) | [投票(2)] |
★4 | またまたあっと驚く技巧を見せてくれたファルハディ、この人の作品は本当にすべてのカットに目が離せない。今回は何故かいつものいやあな(何で見ちゃったのだろうという)波紋が広がるような不安感が全くありませんでした。
[review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 安定の面白さ!二転三転する緻密な脚本には磨きがかかっている。ベレニス・ブジョは今までで最高の演技だと思うし、ポリーヌ・ビュルレや子役たちも素晴らしい。ただちょっと、まずサスペンス性の練り込みありきで、そこを中心に組み立てられた映画のようにも思えてしまった。 [review] (味噌漬の味) | [投票(1)] |
★4 | 役者としてはアーマド役のアリ・モッサファの子供たちと接する時の、大事に想っているなと感じさせる情感の篭もった演技が素晴らしかった。 [review] (わっこ) | [投票(1)] |