[コメント] 孤高のメス(2010/日)
脳死肝移植の命題に患者救済の絶対信念に忠実な医師を配しただけでは作劇は完遂しない。夏川の設定の何たる慎みと真摯。切ないまでの想いは、やがて今1人の余の想いとシンクロする。石井映画の2人の「名美」の対峙。その霧の屋上での詠嘆。
(けにろん)
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