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[コメント] 愛と青春の旅だち(1982/米)

家で嫁さんに「そこのメイヨネーズ取って!」と言うと、彼女は「今どきそんなこと言って通じると思ってるのはあなたくらいよ」と言って笑った。いや、これでいいのだ!ちゃんとお前には通じてるのだから。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







公開当時は『E.T.』が満席だからこっちにしとこうかって感じで観た人もいたと思うが、実際のところ、これはなかなかの佳作である。

話としては単純で、ザック・メイヨという名の決して幸福とは言えなかった過去を背負いながら孤独に生きてきた青年(そのような過去の象徴としての肩の刺青や、彼女宅で家族団らんの食事の雰囲気というものに馴染めず時間を持て余すシーンが印象に残る)が、軍隊という規律の中に自らの過去を封じ込めながら、様々な人との出会いや別れの中で自分の存在価値というものを見つめ直し、最後は希望とともに未来へと旅立っていくというだけのものなのだが、これが当たり役となったリチャード・ギアとオスカーをも受賞したルイス・ゴセットJr.の演技は、この作品の中の些細な不満点を補って余りあるものである。

大ヒットした主題歌とともに、この時代を代表する青春映画として自らの青春時代を懐かしむ人も多いことだろう。ちなみに恥ずかしながら、わが家では上記コメントのような会話を実際に行いながら、この映画を懐かしんでいます。さすがにもう今は嫁さんを抱きかかえるようなことはしなくなりましたが...。

ただしこの映画があまりにもヒットしたために、その後「愛となんとかの云々」という題名の映画が増えたことに辟易とするのは事実ですが...。

(評価:★4)

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