[コメント] 乙女の祈り(1994/英=独=ニュージーランド)
天国のように美しいニュージーランドで奏でられた乙女たちの夢。それは2つのバイオリンに似ている。はじめは美しいハーモニーを奏でていたのに、段々とトーンが高まって耳障りになり、最後には弦が切れてしまうかのようだ。
女の子ならたいてい経験のある空想癖が共鳴することによって肥大化した結果の悲劇を緊張感のある映像で描いていて最後まで目が離せなかった。ただ観終わって冷静になったとき、男の子にもこういう経験があるのだろうか、とふと疑問に思った。もちろん、この映画で描かれているような結末を迎えるなんて女の子でも珍しいと思うけど、これ位の年代の女の子って、自分たちだけの世界を作り上げたり、それこそこの主人公の二人がやっていたみたいに憧れの人を神のようにあがめたりすることが好きなものだ。その世界を侵すオトナに対しては、彼女たちと同じ反応を示すだろう。私も身に覚えがあるもん(もちろん、一過性の熱病みたいに通り過ぎていったし、私はどうやら女の子にしては少々現実的すぎたらしいのだが)。男の子もそうなんだろうか。世の男性諸氏に機会があったらお尋ねしてみたい・・・。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (9 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。