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shionoさんのコメント: 投票数順

★3真昼の死闘(1970/米)現在の目から見るとキャラクターが説明過多とも感じるが、それでもマクレーンの多面性はおもしろい。豹変は想定内ながら、襲撃作戦直前の本気度でイーストウッドのリビドーが刺激される関係性のエスカレーションがいい。[投票(1)]
★3ファイナル・デッドサーキット 3D(2009/米)さすがに尺持ちさせることはできず82分という短さだが、随所にウケる部分が満載で楽しめる。ティーン向けのキャスティングだが、今回は殊に女性観客への目配せがあるのも面白い。 [review][投票(1)]
★4ぼくのエリ 200歳の少女(2008/スウェーデン)思春期に見たらトラウマになってしまいそうな怖い映画。ヴァンパイアという設定が、人と人とが理解不能であるという断絶を際立たせている。 [review][投票(1)]
★3さんかく(2010/日)現実に起きたエピソードを拾って映画の中にちりばめた、と監督は言うが、だからといってリアリズムが生まれるわけではない。瑞々しい会話、艶かしい少女、美しいラストカットも、脚本の致命的な欠陥がすべて帳消しにしてしまう。 [review][投票(1)]
★3パリより愛をこめて(2010/仏)トラヴォルタはハリウッド映画の擬人化だが、受ける側のマイヤーズもまたアメリカ人という設定だ(実際はアイリッシュだが)。会話も英語だし、むしろフランス的なるものは意図的に排除されているように見える。 [review][投票(1)]
★4ウルフマン(2010/米)古典ホラーの匂いが濃厚な良作。ヴィジュアルによるムードだけではなく、基本を押さえたサスペンス演出が上出来なので、画にもストーリーにも大小幾重の驚愕がある。役への執着を感じさせないデル・トロもいい。[投票(1)]
★1シャッターアイランド(2010/米)駄作。スリラーはスコセッシの資質ではないにしても、ここまで酷く間延びした演出はあんまりだ。映画館を監獄に変える拷問のような一品。[投票(1)]
★3その土曜日、7時58分(2007/米=英)悲しい顔をした男たちの映画。出来事の必然性が理屈にかなっているので、人物の行動と感情に集中して見ることができる。オーソン・ウェルズの貫禄に少しだけ近づいたホフマンがいい。だが恥の上塗りのようなエンディングはやり過ぎ。[投票(1)]
★4恋するベーカリー(2009/米)現時点でのナンシー・メイヤーズのベスト。身近なテーマ故に見えにくいかもしれないが、メリル・ストリープの心理描写は卓越している。抽象的な感情を表現する困難な命題を、あくまで映画のセオリーに則って実現しようとしたその挑戦は成功したのではないか。 [review][投票(1)]
★43時10分、決断のとき(2007/米)饒舌な脚本と俳優の演技の相乗作用による人物重視のドラマが熱い。息子を目撃者にして、クロウとベールが(『プラトーン』のような)「二人の父」へと収斂していくプロセスに泣いた。[投票(1)]
★4プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2005/米)スリリングな三幕ものの心理劇。情緒不安定なヒロインをグウィネス・パルトロウが好演していて見直した。 [review][投票(1)]
★4きみがぼくを見つけた日(2009/米)存在自体がジャンプカットのエリック・バナ。原作の独創性もあろうが、あっと驚く仕掛けがこの映画にはある。映画において時間というものが何を意味するのか。その唐突さと残酷さに心震える。 [review][投票(1)]
★4男と女の不都合な真実(2009/米)新しいことはなにもしておらず、映画だけが娯楽だった頃のクラシカルな雰囲気がある。映画の再生産が成立するのはもはやアメリカだけだし、またそのことに自覚的なのがこの作品の価値である。 [review][投票(1)]
★4ウルヴァリン X-MEN ZERO(2009/米)これは監督というより、プロデューサーにも名を連ねているヒュー・ジャックマンの刻印が刻まれた作品だ。育ちのよさを感じさせる彼のキャラが、肉体派とは意を異にする貴族的な年代史に陰影を与えている。 [review][投票(1)]
★4ダーティ・メリー クレイジー・ラリー(1974/米)秀作。タランティーノを経由してから改めて見ると発見も多い。私としては『バニシング・ポイント』よりこちらを買う。 [review][投票(1)]
★3ダージリン急行(2007/米)オーエン・ウィルソンがいい。脚本や演出、撮影といったプロダクションの質も高い。だがこの映画がその出発点から到達点に至るまで、コメディであることを(無意識的にか)志向しているが故に、それが枷として見えてしまう。突き放した写実的なおかしみに達していないといおうか。 [review][投票(1)]
★3天使のくれた時間(2000/米)フランク・キャプラ風味の、野暮が持ち味なホームドラマ。入れ子の内部であるニコラス・ケイジのロウワーミドル家庭人だけで成立するように作られているのがいい。日常生活を再発見するきらめきの瞬間も数箇所ある。終盤は冗長。[投票(1)]
★3NEXT -ネクスト-(2007/米)脳内イメージですよという映像エフェクトを効かせていないから、観客はそれが「現在」なのか「2分後」なのか瞬時に判別することはできない。この叙述スタイルを奇作として受け取ればまずまず楽しめる。 [review][投票(1)]
★4バーン・アフター・リーディング(2008/米=英=仏)ブラッド・ピットのあれは『パルプ・フィクション』への目配せにも感じるし、相変わらずの同工異曲はウディ・アレン映画のようでもあるのだが、しかしこの映画を批評する言葉が見当たらない。映画ファンとしての私の立ち位置はどこなの?と煙に巻かれた気分になった。すごく上手い映画であることは間違いないと思います。[投票(1)]
★4ジャンパー(2008/米)ジャンプというモチーフを語り口にも転用させ、背景説明を省略してキャラクターの行動だけで見せている。時間も距離も飛ばしまくる一方で、観光旅行の冗長性が生きてくる。物語の破綻を厭わない開き直りが痛快だ。[投票(1)]