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ぼくのエリ 200歳の少女 (2008/スウェーデン)

Lat den ratte komma in
Let the Right One In

[Horror/Drama/Mystery/Romance]
製作ヨン・ノードリング / カール・モリンデル
監督トーマス・アルフレッドソン
脚本ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
原作ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
原案ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
撮影ホイット・ヴァン・ホイットマ
美術エヴァ・ノーレン
音楽ヨハン・セーデルクヴィスト
衣装マリア・ストリッド
出演カーレ・ヘーデブラント / リーナ・レアンデション / ペール・ラグナル / イカ・ノルド
あらすじ学校でいじめにあっている12歳の少年オスカー(カーレ・ヘーデブラント)は、ナイフを隠し持ちいじめっ子たちを罵るひとり芝居をしてはうさをはらしていた。そして、密かに殺人事件の新聞記事を集めている。ある夜、オスカーの家の隣に少女と、その父親らしき中年男ホーカン(ペール・ラグナル)が引っ越してきた。エリ(リーナ・レアンデション)と名のるその少女は、オスカーの孤独を見透かしたように彼に声をかけてきた。同じころ近くの森で逆さづりにされ血を抜き取られた惨殺死体が発見される。ストックホルム郊外の凍てつく銀世界を舞台に綴られる悲しくも切ないヴァンパイア物語。(115分/カラー/シネマスコープ) (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全31 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★4詩的で面白いヴァンパイア映画だ。最初から最後まで緊張感が途切れない。ただし、近年まれに見るほどの最低最悪な邦題には物申す [review] (赤い戦車)[投票(12)]
★4この作品のユニークなところは人間とヴァンパイアとが共棲しているということである。人間としてエリを養う男。愛するエリのため血を求めて町を流離い、定期的に住処を変えている。 [review] (セント)[投票(6)]
★4およそ説明のつかない、あらゆる意味付けや価値観・倫理感を超越して他者の理解を寄せ付けない排他的な「理解」こそ「愛」と呼びうる局面があるのであって、その観察の的確な実践と言える。字義通りの空腹のみならず、殺意、孤独、あらゆる「飢え」が表出する。それを「みたす」ことへの二律背反する感情。作品内で展開される「行為」の全てが深く、見応えがある。 [review] (DSCH)[投票(5)]
★4日中は雪に覆われて風景が白に支配される。夜は黒い闇。建物の外観や内装も、いかにも北欧的な簡潔さで、故に「赤」(それは血に限らない)の鮮烈さが際立つ。冷たく乾いた美と、善悪の彼岸で為される愛。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
★4吐く息も凍る痛いほどの極寒が皮膚感覚として画面から伝わる。最初、おっさんとエリの関係がよく分からないのだが、徐々に飲み込めてきて、最終的に腑に落ちる。これは堂々巡りの切ない怪談なのだ。 [review] (mal)[投票(4)]
★4極端に深度の浅い映像に儚さは宿る。人間のエゴイズムへの冷たい諦めがこの映画にはある。悪意や孤独のために死んだ心を抱えて生きる人のこの世にある限り、ゴシック・ロマンは不死である。 ()[投票(3)]
★4ホラーというジャンルにあってとりわけ「吸血鬼」が作品の耽美性を強めやすい素材であることは確かにしても、娯楽映画においてここまで耽美的な画面を志向するというのがまるで現代的ではない。いや、それがヨーロッパ的であると云うべきか。北欧が提示する現代娯楽映画のひとつの型、かもしれない。 [review] (3819695)[投票(3)]
★4少年オスカーが抱いた恋心に、はたしてエリはいかなる心情で応えたのだろうか。いや、そもそもエリに心など見い出そうとすること自体が、エリを理解していないということだろうか。恐怖のその先にある悲しみまでをも見すえた、実に切ないヴァンパイア映画だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
★4静謐さに満ちた雰囲気の中で、カメラは強烈。オスカーとエリのアップショットの多用により、有無を言わさず彼らの内面に引き込まれる。彼らの世界が他と切り離されているかのよう。 [review] (irodori)[投票(1)]
★4萩尾望都の名作「ポーの一族」を彷彿。というより、キャラがそのものなので、作者は愛読者なのだろう(誰も指摘していないが)。現代の挿話はなかったと思うので続編の積りか。閉ざされた雪国という環境がいい。生きることの意味、悠久の悲しみも表現出来た。 (KEI)[投票(1)]
★4切ない映画ですね。邦題からは想像できないほど。 [review] (プロキオン14)[投票(1)]
★4ハリウッドリメイク版を先に観てしまっていたが、こっちの方が全然面白い。てか、あのリメイクの駄作っぷりは何だったんだ? [review] (ペペロンチーノ)[投票(1)]
★4あんなことやこんなこと、そんなことまであっても音楽のせいか間のせいか。最後までまったりとした独特の空気が崩れない。これが北欧クオリティ…?吸血鬼映画というよりは北欧映画という印象の方が強かった。 [review] (狸の尻尾)[投票(1)]
★3吸血鬼が能の『黒塚』の鬼女に近いところまで人間化している。この鬼に寄せる苛められ少年の共感という主題はムルナウを綺麗に裏返した感がある。少年少女の滑らかな裸体の倒錯性と、北欧の白雪による地面からの照り返しの効果で画面が透明な至福感に輝いている。 (ジェリー)[投票(1)]
★3エリのキャラを見ると、例え心で繋がった相手でも自分が生きるためなら容赦なく切り捨てられるだけの余裕も感じさせられ、吸血鬼として生きることへの非情さを見せられた気がする。 [review] (わっこ)[投票]
★3日本で言えば、演歌だが。 [review] (G31)[投票]
★3少女の形をした200歳の吸血鬼との純愛から想像した、期待とは別物だった。それからエリーに200歳の迫力が無いのだ。所詮役者は子供・・・w [review] (考古黒Gr)[投票]
★3主人公の少年の美しさを観る価値はあるかもしれないけど、そもそも吸血鬼モノが非現実的すぎてあまり興味をそそられなかった。謎は原作を読んで解決してみるといいみたい。 (モロッコ)[投票]
★3美しいと言えるほど映像は美しくなかったし、二人のどうにもならない関係というのも心に訴えかけてくるほどではなかった。こういう設定の物語に慣れてしまったからであろうか? (Soul Driver)[投票]
★3良質の作品とは思うけど、私の資質のせいで駄目。 [review] (甘崎庵)[投票]
★2この映画を理解するには私は野暮すぎるのか・・ [review] (きわ)[投票(1)]
★0オレには凡庸な映画に見えてあんまり気に入らない作品なのだが、日本の映倫が配給会社に入れさせたボカシが致命的すぎる。ここまで意味もなくズタズタに傷つけられた映画を、いいだの悪いだの言っても仕方がない気がする。 (ペンクロフ)[投票]
Ratings
5点4人****
4点40人****************************************
3点20人********************
2点2人**
1点0人
66人平均 ★3.7(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
2018 BBCが選ぶ21世紀最高の100本 (けにろん)[投票(8)]〓魂のスプラッター2〜吸血鬼編〜〓 (ドド)[投票(7)]
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