★3 | サスペリア(1977/伊) | 美少女、ゴブリン、赤い鮮血の様式美。ざっくり、すっきり。 | [投票(1)] |
★3 | ディープ・インパクト(1998/米) | ファッショ津波がすべての映画。いじましいニンゲンどもの営みを嘲笑うが如くキレイさっぱり吹き飛ばす。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 魔女の宅急便(1989/日) | 14歳、春を思う頃、不確かな飛躍の一瞬。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 雪の断章 情熱(1985/日) | どてらにパンツで泣きじゃくる六つの幼女。秋の平原を一人でさ迷う十八の娘。斉藤由貴がエロい。 | [投票(1)] |
★3 | 月夜の願い 新難兄難弟(1993/香港) | 可笑しくて、やがて哀しき。でもやはり(笑)。 | [投票(1)] |
★3 | 静かなる決闘(1949/日) | 無理にも背筋を張ろうとする、青年医師三船が青くていじらしい。〔3.5〕 | [投票(1)] |
★3 | 女優霊(1996/日) | 怖い映画を見ているのでなく、見ていることが怖い映画。幽霊の正体は枯れ尾花でも、枯れ尾花の正体は…わからないから怖いの。〔3.5〕 [review] | [投票(1)] |
★3 | 出張(1989/日) | 出張先へと急ぐ中年男、ゲリラ(国内)に誘拐さる。勤め人の悲哀が滲むブラック・コメディの小品。 [review] | [投票(1)] |
★3 | M:I−2(2000/米) | サスペンス的と言うよりはアクション的なギミックとして繰り返される仮面剥ぎ。恐らくは敢えて開き直ってそれを終始一貫のモチーフとして活用する発想は良。飽くまで男どもの狭間に立たされる存在としてのヒロイン像はやはり“古い”のかも。 | [投票] |
★3 | ガルヴェストン(2018/米) | 「棄民」という言葉を思い出す。これでもか、というくらいに手元に口元に弄ばれる煙草と酒。「今此処」に居た堪れないという体で行動に駆り立てられる人間。その「地獄」はその場所だけのものに非ず。「今此処」に逼塞させられてあることには必ず由縁はある。逃げ続ける映画、逃げ続ける画面。〔3.5〕 | [投票] |
★3 | まく子(2018/日) | 不意に枯葉が舞い落ちてくる、由縁もなく。枯葉をまきあげる仕草、すらりと伸びる脚腰。☆☆☆は今日も秋風にまぎれこんで巷間を彷徨っているかも知れない。とまれ、ゼロ距離で肉迫してくる女子がじつは☆☆☆でもやはり女子なのは、男子の生理がそう感じさせるからに他ならず、そんな生理には生理で応えてもらえなければ、誰も大人(男女)になれないのじゃないか。 | [投票] |
★3 | ルート181 パレスチナ−イスラエルの旅の断章(2004/ベルギー=仏=独=英) | 2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭にて。当時監督らは更に追加撮影・編集する予定もあると語っていた。その未完結性からしてある意味では「開かれた」映画(ロードムービー)。レヴィナスを好んで読んだと語りながら自らの立場にはなんの疑問も抱いていないらしいイスラエル兵の青年のことが記憶に残った。教養と実存の乖離。 | [投票] |
★3 | 半月(2006/イラン=イラク=オーストリア=仏) | のっけからキルケゴール、そしてケータイ、デジカメ、ノートPC…。こちらの勝手な中東(の田舎)のイメージを覆してくれる。それにしてもお話は、糸の切れたタコのようにどこへやらと飛んでいく。なんだったのか、いったい…。 | [投票] |
★3 | ミスミソウ(2017/日) | 審美的ではあれ、それでも効果的に画面に刻印され続ける人工の(恐らくはCGの)雪。映画の中で物語が駆動する為には私闘は飽く迄私闘でなければならず、全てを覆い隠すように降り続ける雪は物語に必然のイメージ。人物の実存を輪郭として浮彫にする赤白の対比と、活劇として撮られるアクションの応酬(逆手にもち替えられるナイフ)。 | [投票] |
★3 | 美しき冒険旅行(1971/英) | 制服を脱ぎ、そして再び着るまでの冒険旅行。制服少女の艶美な白い両の脚やアボリジニ青年の精悍な黒い肌、この世界を構成する生き死にのグロデスクをクローズアップするショットあれこれ。
映し出すイメージは具体的でそれだけ画面は映画的なツヤを帯びるが、ショット連繋の規範が観念的であるだけ全体は調和に呑まれ、物語の現在形を生きられない。〔3.5〕 | [投票] |
★3 | ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場(1986/米) | ハイスクールのクラブ活動みたいな鬼軍曹と兵士達のくだりもだが、何よりそのロートル軍曹と元奥さんとのくだり。年季のはいった「関係」の綾。「何言ってるの、私たち夫婦だったのよ」。手元に揺れる小さな星条旗の奥ゆかしさこそイーストウッドのパトリオティズムの具体的なイメージなんではないか。 | [投票] |
★3 | クリミナル 2人の記憶を持つ男(2016/英=米) | ケヴィン・コスナーの、独特に匿名的な寡黙な風貌ありきの映画。尤もらしい表情芝居をしない(出来ない)スター俳優起用の妙。段取を踏むアクション演出。イメージ(画面)の断続を弁えた編集。感情の表出や情報の入出をセリフに託し過ぎなところもありにせよ、基本小気味よく展開される活劇。「私は誰」なんて問題にもせず問答無用に「俺は俺」な映画的精神。 | [投票] |
★3 | 剣鬼(1965/日) | 「抜いて、斬って、収めるだけ」の居合抜きを最期まで律儀に貫徹する班平。内実の欠落したキャラクターが、花と韋駄天と居合抜きだけで映画を支えきる。十分人間的なはずなのに、奇妙に動機と過程が抜け落ちたその肖像。 | [投票] |
★3 | これらのいやな帽子(1909/米) | 突然降りてくるモノの大きさにグリフィス氏の本気度。不条理なまでの大仕掛け。 | [投票] |
★3 | ニシノユキヒコの恋と冒険(2014/日) | ぶっちゃけて言えば「恋」というよりは「色」。出てくる女優陣が皆して色ぽくて目のやり場に困る感。でもその為の映画。竹野内豊の没個性的なしなやかなイケメンぶりが女性の潜在的な願望の形なのだとしたら、それもある意味怖い。正直言えば、女優陣が皆美人ばかり過ぎるのがむしろ玉に傷。でもやはりその為の映画。 | [投票] |