shionoさんのコメント: 点数順
ソルト(2010/米) | アンジェリーナ・ジョリーに萌え要素がない。脚本演出の凡庸さが早々と露呈するので、無駄な期待を持たずに最後まで付き合うことができたものの、後半のつまらなさにはやはり文句のひとつも言いたくなる。 [review] | [投票(5)] | |
アイガー北壁(2008/独=オーストリア=スイス) | 山岳シーンのスペクタクルはAクラスだし、役者もいい。だが時代背景とメロドラマ要素の出来が悪いから、人間ドラマとしては凡庸だ。もっとうまくやれたはずなのにもったいない。 [review] | [投票(5)] | |
イントゥ・ザ・ワイルド(2007/米) | 力作である。ロケーション撮影、とりわけ大自然における人物配置が的確なので、多くの部分がインサートショットとヴォイスオーバーに拠っていても説明的には感じない。 [review] | [投票(5)] | |
つぐない(2007/英) | ジョー・ライト作品の魅力は、英国文学の香りを生かしつつ現代的な活力をもって描写するエンタテイメント性にある。見る者と見られる者を自在に操る時空間の演出は、逸材シアーシャ・ローナンをいっそう魅力的に見せていた。 [review] | [投票(5)] | |
シャレード(1963/米) | レストランの電話ボックスでコバーンにいたぶられるオードリー、駅の電話ボックスでグラントをやり過ごすオードリー、ステージのブーカ(プロンプター・ボックス)に隠れるオードリー。狭い場所に追い詰められると可愛らしさ倍増。終盤のサスペンスもよかった。 | [投票(5)] | |
私は二歳(1962/日) | 映画以上に、皆さんのコメントが興味深い。作品の善し悪しは別にして、映画理論の教材として俎上に載せてみるのがおもしろい。 [review] | [投票(5)] | |
マイ・ブラザー(2009/米) | 今も昔も前線に立つのは中低所得の市民であり、決して豊かではない基地の町の生活描写はよいとは思うが、なにもここまであの映画に似せなくてもいいじゃないか。終盤でテーマが転換してしまうのも拙い。 [review] | [投票(4)] | |
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009/スウェーデン=デンマーク=独) | 原作ファンを裏切らない作りだが、それを凌駕する挑戦がない。キャストは老け、語り口は地味。小説のケレン味ある娯楽性が、中庸のダイジェストになってしまった。 [review] | [投票(4)] | |
アメリカン・ギャングスター(2007/米) | アクションを抑えて人間関係で見せていく気概は買うし、終始退屈しない絵作りで満腹感もあるが、広げた枝葉を丹念に紡いでいく丁寧さに欠ける。 [review] | [投票(4)] | |
カポーティ(2006/米=カナダ) | 凡作でがっかり。カポーティのキャラ造形は、取材・執筆の過程を積み上げるのではなく、担当刑事、社交界と友人、殺人犯ペリーの三点における人的交流をなぞっただけで線が薄い。あの奇妙な声でセレブ関係のトリビアを話せば面白いに決まっている。演技派俳優が伝記作品に挑むときにしばしばみられる、趣味的で取り留めのない映画になってしまった。 | [投票(4)] | |
グリーン・ゾーン(2010/米) | 撮影地モロッコをバグダッドに変貌させたプロダクションに感心する。緊迫状況を持続させた中盤まではいいが、人物の思惑が交錯する後半は単純すぎてつまらない。 [review] | [投票(3)] | |
スラムドッグ$ミリオネア(2008/英) | この企画をよく成立させたと感心こそすれ、愛すべきポイントは最後まで見当たらず。理屈を頭から追いやって、乗る気満々だったのに、役者に魅力を感じられずフラストレーションが溜まるばかりだった。 [review] | [投票(3)] | |
ヤッターマン(2008/日) | あのアイマスクで強調される目ぢからを最大限に生かした、視線の演出がよい。実写素材をCGのテクスチャーに引き寄せる二次元的な画作りの中、深田恭子の眼差しはスクリーンから観客席に突き抜ける勢いを有している。 [review] | [投票(3)] | |
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994/米) | 映画化で端折られたであろう年代記的ヴォリュームを補って余りある、トム・クルーズの図々しいまでのヴィジュアル、これはやっぱり魅力的だ。事情があったとはいえ、クリスチャン・スレーターの記者は凡庸に過ぎる。 [review] | [投票(3)] | |
運命のボタン(2009/米) | 仕掛け部分の脚本は浅はかで不遜なのだが、前半のドラマ演出の水準は高い。殊に在宅時の老け顔キャメロン・ディアスの芝居は新境地だ。ナイーブな私小説的世界観に付き合うだけの度量を持ち合わせた観客ならば、突っ込みも含めてそこそこに楽しめる。 [review] | [投票(2)] | |
パラノーマル・アクティビティ(2007/米) | サム・ライミ「スペル」が贅沢な映画だと改めて思うものの、こちらもまた工夫が凝らされていて感心する。 [review] | [投票(2)] | |
ノウイング(2009/米) | 演出、キャラクターとも満足できるレベルだし、終盤までは脚本もさほど悪くない。だが「エホバの証人」のパンフレットのようなヴィジュアルがどうにも好きになれなかった。 [review] | [投票(2)] | |
消されたヘッドライン(2009/米=英) | ベテラン記者、ラッセル・クロウの身辺に纏わるサスペンスとして見れば十分面白いのだが、社会派としての仕立てに少しずつボロが出てくる。細部にハラハラしつつ、描かれる大きな絵に白けてしまうというのが大多数の観客の声なのではなかろうか。 [review] | [投票(2)] | |
タイヨウのうた(2006/日) | YUI見たさで内容にはほとんど期待していなかったが、うまく出来ていて感心した。最大の功労者は塚本高史だろう。この役者はいい。 [review] | [投票(2)] | |
ヒッチコックのゆすり(1929/英) | 少女のような可愛らしい声のオンドラが見せる奇怪な演技も見ものだが、街路にクラクション、朝の小鳥のさえずりといった音の省略・単純化がいい。防音完備の電話ボックスだとか。 | [投票(2)] |