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Kavalierさんのコメント: 更新順

★3透明人間(1954/日)酒場の歌い手に惚れる社会から濡れ衣かけられる怪人の悲哀とか、利用するとする悪の勢力とかこの手のジャンルはまったく見ないけれどベタな話の範疇を出ない。それとは別に、戦後すぐの作品なのに軍国主義に悪の全てを帰そうとするのには、日本人の変わり身の速さを見て取ってあまりいい気はしない。[投票]
★4ブリジット・ジョーンズの日記(2001/米)「少女漫画とは、思春期の自我葛藤する女の子に、絶対者たる相手の男の子が、恋愛を道具に存在意義を与えるもの。」ってのをどこかで聞いた記憶がある。恋愛至上主義下の30を超えても少女のような女性への応援映画なのだ、これは!。 [review][投票(1)]
★1シベリア超特急(1996/日)映画評論家が映画好きのあまりっていうより、作中で部下を必死に走らせて水野氏本人だけ四六時中寝ている安楽椅子探偵気取るあたり、片手間っぽいヌルさを感じて見ていてやりきれない気分になる。[投票(1)]
★5ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983/英)自然への理想論に走らない環境先進国のイギリスらしいというか、空は戦闘機が飛び、道路はバイクが走り、何より水平線からのヘリ。現実から乖離してしまわない距離感が全編に渡って心地よい。天文観測ってそういうことだ。ダイアー・ストレイツの音楽も素晴らしい。[投票]
★3トレーニング・デイ(2001/米)第三者的には社会的必要悪かもしれないが、人間的にはコレ以上ないまでにノリノリ悪役なデンゼル・ワシントンをイーサン・ホークを通して見ている観客には、最初から善悪なんて判断できないのさ。つまり、最初から仮想敵なんだもんさ。[投票]
★2原始のマン(1992/米)駄目野郎が奮起するからこそこの手の映画はおもしろいのに、最期まで駄目なまま、ああなるのは納得いかない。あと、友人を見捨てたことを心底から反省しているうように見えないんだよなぁ。[投票(1)]
★4銀河(1968/仏=伊)太古のキリストのシーンも、車が走る現在のシーンも全て一緒に見えるのが楽しい。かくもヨーロッパの思想は土着的で地続きなんだな。と、これを遠く日本の地で鑑賞する自分はかの地で法王が処刑されるシーンで一番笑ったのだった。[投票]
★2萌の朱雀(1997/日)反則なコメントだが、監督自身が書いた小説版を読むと、映画は思わせぶりなだけで、実は幼女向け少女漫画となんら変わらないことが明かになる。栄介の人物造型とか夢子ちゃんかと思ったよ。[投票]
★3グリーンフィンガーズ(2000/英=米)最初、恋人に盗んだ黄色いバラを届ける為に、自転車vs警察車でひたすら追いかけっこする作品と思ったすまん。庭園を実際に作る過程をもっと盛り込んで欲しい。じゃないとラストで彼らに感情移入できても、作る庭園に感情移入できないぜ。[投票]
★2ザ・ファン(1996/米)観客がデニーロがストーキングすることを知っている前提で作られてるあたり、ワイドショー映画。 [review][投票]
★2マトリックス(1999/米)バトル・フィールド・アース』がラジー賞なら、これにもラジー賞をあげて欲しい。どう違うんだ。 [review][投票(3)]
★2あしたはきっと…(2001/日)ストーリーの骨格も登場する人達も皆して化石みたいだ。なのに主人公が惚れる先輩の髪の毛の色は? あえてレトロな作品をやろうとするなら徹底してくれ。それより一番錯誤なのはこれを繊細な恋愛物として丹念に丁寧に作ろうとする作り手の姿勢。なんだかイヤラシイ。[投票]
★4天才マックスの世界(1998/米)この手の映画でよくやる主人公の成長を象徴するマックス演出の演劇は、最後までそもそもおもしろいのかよくわからない(ただ規模だけが拡張していく)。拡散的でアンバランスで多面的、でも蓄積はしていく。人間の成長なんてそんなものなのかも。父親が絶品。[投票(1)]
★3わが青春に悔なし(1946/日)登場人物が青いのはいいが、映画まで青いのは困る。 [review][投票(3)]
★5ズーランダー(2001/独=米=豪)愛すべき馬鹿野郎達。彼らはどんなに馬鹿野郎であっても嫌な奴じゃない、仕事の時間は絶対に厳守し、どんな仇敵であろうとも遺恨さえ解ければ親友になれるのだ。ありがとう君たちには生きる勇気をもらった(まじ)。 [review][投票(4)]
★4大いなる西部(1958/米)ペックはパターナリズムに毒された策士だ、このような人物を、他人を教化しうる清廉な人物として描くことには表現上の欺瞞を感じる。しかしながら、貧富や人間の清濁さといった概念を上方と下方の対比としてビジュアル化したワイラーの表現・演出力は、黒澤の『天国と地獄』にも決して劣らない。 [review][投票(2)]
★2キャラバン(1999/英=スイス=仏=ネパール)変化する世界の中でこそ親子のドラマは栄える、普遍性ある世界では予定調和が用意されてるも同じ、民話の焼き増しが持つ物語性の狭さであり限界。映画は全編にわたってオリエンタリズム以外何物でもない。[投票]
★3月のひつじ(2000/豪)ステロタイプな登場人物達が繰り広げるベタベタユーモアに、笑い転げる年配客達に混ざって、マッタリウトウト見ていると、ラストに強引がカタルシスが待っていて、思わず目が覚める。 [review][投票]
★2ザ・コンテンダー(2000/米)フェミニズム的視点から、米政界への外圧なり、派閥権力抗争の膿を浮き彫りにするかと思えば、コップの中の嵐の老害をひねり潰す構図からアメリカ神話の焼き増しに終始したPCの皮を被った保守映画には死を![投票]
★2プレッジ(2001/米)鑑賞するスタンスに困った映画。細部の違和感に目を瞑って、定年した老刑事が、プライドだけ、義憤だけをよりどころに1人で未解決殺人事件を追う過程を通して、針葉樹に囲まれた美しく穏やかなアメリカ北部に潜む闇が解き明かされていくと共に、老境にさしかかった刑事自身の新しい家庭の獲得を通して、人生の再出発が描かれる映画のつもりで見ていたのだが…。 [review][投票(6)]