★3 | イノセンス(2004/日) | 緻密な絵・音・言葉遊びの反復でトランスする映画。解釈無用。ハードボイルド描写が前時代的で単なるカッコつけに終始し、異物感しか感じないジャズ主題歌に苦笑した。ペットとインテリアの趣味だけに拘った魅力のない生活。なんら憧れない。 | [投票(2)] |
★3 | 007/ダイ・アナザー・デイ(2002/英=米) | やってる事はいつもと一緒。荒唐無稽マンガ映画の王道。活劇を楽しむ以外に何も無い作品だが、アクションを安定した品質で矢継ぎ早に提供し続ける職人芸には感心する。 | [投票] |
★4 | シティ・オブ・ゴッド(2002/ブラジル=仏=米) | 生きる=殺す!それが行き着くところまで行った最悪進化系。巨大な無知と欲望に支配された街。無知故に陽気。人間の性悪は半永久的に輪廻する。悪に堕するのは本当に簡単だ。人の暗黒面を太陽で照らすとこんな感じなんだろう。明るいけど暗いなぁ…。 | [投票(1)] |
★4 | ランボー(1982/米) | この男だって、別に戦闘技術なんか知りたくもなかっただろう。知りたくない事を教えられ、やりたくない事をやらされ、用が終わって捨てられ、あちこちでゴミのような扱いを受けた男の悲劇と怒り。人間の心の未熟さと進歩の無さを思い知らされる。 | [投票(1)] |
★3 | ノロイ(2005/日) | ホラーというより異常者を存分に暴れさせて観客を神経衰弱に追い込んでいく不快な映画。気合いは感じるが、とてつもなく趣味が悪い。土俗信仰の奇妙で不気味な雰囲気はよく出ていた。 | [投票] |
★3 | オーシャン・オブ・ファイヤー(2004/米) | 自然や動物が美しく撮られていて、活劇も満載。モーテンセンも魅力的。しかしちょっと健全にまとめすぎで、多彩なシークエンスも心に残らずどんどん流れていく。サービス精神旺盛な娯楽編だが、それだけと言う気も…。 | [投票(1)] |
★3 | イン・アメリカ 三つの小さな願いごと(2002/アイルランド=英) | 脚本に参加してる姉妹は、自分たちの姿を子役に投影してる?「私だって苦労してたんですよ?」と言う苦労自慢に聞こえる。静かにエゴがぶつかり合う家族。あまり楽しくはない。 | [投票] |
★4 | ドッグヴィル(2003/デンマーク=スウェーデン=仏=ノルウェー=オランダ=フィンランド=独=伊=日=米) | 慈悲を知らない・理解できない人々の呪われし物話。まあ人間こんなものだと思う。生まれた事自体、因果というか宿命というか。この監督は出家して全国を行脚して欲しい。誰も話聞かないと思うけど。お布施したい。 | [投票] |
★3 | スチームボーイ(2004/日) | 活劇は楽しめた。けど、何が言いたい作品なのかさっぱりわからない。喋ってることが説得力を持ってこちらに伝わって来ない。絵面だけで中身と情熱のない凡百映画の一本。残念だ。 | [投票] |
★4 | スクール・オブ・ロック(2003/米=独) | ロック・クラシックスへの愚直な愛。古い!困った事に楽しい。ただ、音楽バカの堕落しきった部分は容赦なくリアルに描いている点は複雑。 [review] | [投票(1)] |
★4 | モーターサイクル・ダイアリーズ(2004/米=独=英=アルゼンチン) | 青年の眼差しが素敵だ。実直で優しさと力強さに溢れている。それが段々と行動として現れてくる所もいい。自分のための旅が次第に他人のための旅になっていく。誰かのために生きる目的に出会える人は人間として至上の幸福だと思う。 | [投票] |
★4 | ミニミニ大作戦(2003/米=仏=英) | 洋楽レコードの邦題みたいなタイトルが昭和っぽい。オールドスクールで個人的には好き。チームワークの妙をたっぷり味わうだけの、こざっぱりした映画。中身も飾り気も無い分、逆にスマートで好印象。フットワークが軽快で気持ちいい。 | [投票] |
★3 | HERO(2002/中国=香港) | 演舞・演武を魅せて中国の美をステキにパッケージ。思わず目を奪われるが、どこか理路整然としすぎている。適度な上映時間、人気俳優、無難な話。中国のキレイなところ宣伝映画。キレイなとこしか見せてません。 | [投票] |
★3 | 新・仁義なき戦い。(2000/日) | 男たちの顔面だけで楽しめる映画。男の強面が画面を覆い尽くす冒頭が大迫力で笑った。男の顔を見て楽しみたいなら、アイドルなんかよりヤクザ映画ですよ。ちょっと線が細いのが今風。 | [投票] |
★2 | シカゴ(2002/米) | 名声という虚妄にすがる愚か者達の妄執映画。したたかと言うより、ただ人として品性が無いだけ。混同してはいけない。悪知恵はフル回転だが知性はゼロ。歌と踊りで誤魔化してはいけない。悪いものは悪い。 | [投票(1)] |
★3 | ノウイング(2009/米) | 幸福に生きることに信仰というのが果たして必要だろうか?どうしても懐疑的。むしろ「神なき宗教」が根強いアジアに生まれて幸福であったと感じた。プロヤス監督の斬新なアクション演出が何だかもったいない。 | [投票] |
★5 | インファナル・アフェア(2002/香港) | 私達は一切皆苦の世界を生きている。生きることは根本的に苦しみなのだと。絶え間ない輪廻の回転を彷徨う哀しき人間達。諸々の悪を為せば、因縁によって己に還る。つくづく真理である事を痛感。仏教思想とノワールの見事な融合。傑作です。 | [投票(1)] |
★4 | アサインメント(1997/米) | 観察力のすごさがよくわかる映画。訓練を受けてみたいが、悪用すると性格がひねくれること請け合い。地味だが丁寧な作り込みで魅せるいぶし銀のような作品。 | [投票] |
★4 | 刑事ジョン・ブック 目撃者(1985/米) | 素朴で叙情的な雰囲気に包まれた美しい映画。多く語らず控えめで気品がある。汗をかいて仕事して生き生きとしてる人達を見ると、こちらも温かい気分になる。なにかしら律する生き方をする人々から学ぶべき点は多い。 | [投票] |
★4 | グリーン・カード(1990/米) | ライト小説のように軽くて安価な小品。主演二人に言うほど華が無いのも逆にいい。街の片隅で起こった小さな出来事といった感じ。毒にも薬にもならないが、気楽に見れます。 | [投票] |