[POV: a Point of View]
甘酸っぱい恋がきらめいて
恋のときめきや切なさが心に染みる作品に焦点をあわせました。初々しい恋、不器用な恋、いじらしい恋など「青春の輝き」が強く感じられるもの、見ているこちらまで、甘酸っぱい気持ちになれて、忘れかけていた純粋な気持ちを思い出させてくれる作品を取り上げてみました。
A | ラヴソング(1996/香港) | どこにでもいそうな男女二人がいつしか恋に落ちてしまう過程がぞくぞくした。 | 投票(4) | |
A | 星願 あなたにもういちど(1999/香港) | 典型的な純愛物語。少しチープなSF的設定が受け入れられるか、受け入れられないかで評価も変わると思うが、セシリア・チャンのけなげなかわいらしさに、すべてがふっとび、すべて許してもいいと思った。 | 投票(1) | |
A | 君さえいれば 金枝玉葉(1994/香港) | 前半は現実離れした設定で、そんな偶然やそんな展開ありかいな、と少々突き放しぎみに見ていたが、アニタ・ユンがレスリー・チャンを見つめるあたりから俄然引き込まれて、切ない気持ちになった。アニタ・ユンの中性的魅力が遺憾なく発揮されている。 | 投票(5) | |
A | アンナ・マデリーナ(1998/香港) | 金城武の真面目な青年役は適役だし、ストーリーも見所があったが、途中に挿入される物語が、それまでの雰囲気と相容れずに、かなりの違和感を感じてしまった。 | 投票(2) | |
B | サイダーハウス・ルール(1999/米) | 映画を見る前にサントラを買って聞いていたので、劇場で冒頭の汽車の場面とともにメインテーマが流れ始めただけで、思わず涙が溢れそうになった。登場人物みんなが、心に傷を抱えながらも、それぞれ一生懸命生きようとする姿に、強く胸を打たれた。重たいテーマを扱いながらも作品全体から、静々と醸し出されてくるのは、大いなる希望、喜び。思い入れという意味では、ベストの作品だ。 | 投票(7) | |
B | マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985/スウェーデン) | 冒頭のモノローグは面食らったが、少年にして悟りきったような心境がおもしろい。思春期の多感な少年少女の心情を淡々と優しく描いた良質の作品。少年イングマルのシニカルな笑いが最高にいい! | 投票(10) | |
B | 魅せられて(1996/英=米=仏=伊) | 光に包まれたトスカーナの映像が、実にゆったりと雄大に、そして美しく安定感をもって綴られていく。またリブ・タイラーのいくつもの美しい表情の瞬間瞬間が、きらきらした輝きを見せてくれる。これらすべてを手のひらで大切に包み込んでいたくなる愛すべき小品だ。 | 投票 | |
B | ラ・ブーム2(1982/仏) | 『ラ・ブーム』のソフィー・マルソーに比べて、大人っぽくなっている。前作に続き家族の絆を軸に描かれており、完成度は前作より数段いい。甘いと言われようがソフィーのかわいらしさに一点プラス! | 投票(1) | |
B | 赤毛のアン(1986/カナダ=独=米) | まさしくこれほど完璧な映画というのも生涯そう出会えるものではないだろう。心の隅で大切に暖めて、ふとした時に取り出して、そのぬくもりを何度でも感じたい、そんな映画だ。 | 投票(8) | |
B | イルマーレ(2000/韓国) | 予告編からかなり期待していた映画。冒頭のメインテーマが流れ、幻想的で美しい海辺の家が映し出された時から、好きな映画になると感じた。時空を越えて交わされる手紙が、ふたりを繋ぐ唯一の手段。手紙に託したふたりの想いは、だんだん近づいていく。言葉を直接交わせない分、せつなさは増して、想いは募る。神秘的で美しい作品。 | 投票(10) | |
B | 接続 ザ・コンタクト(1997/韓国) | どこにでもいそうな女の子を等身大で演じたチョン・ドヨンが、見るにつけ、よりかわいらしく感じた。メール相手のハン・ソッキョと、いずれ出逢うはずということは、わかっていても、そこに行くまでのそれぞれの恋愛や日常が、丁寧に描かれているため、最後まで惹きつけられる。ただ、最後はやりすぎというか、焦らし過ぎだよ…。その分感動が色褪せた感があるが、それまでの展開に付け入る隙がなかった。 | 投票(2) | |
B | 櫻の園(1990/日) | 冒頭の男だけは、余計だと思うのだが。それを除けば、文句のつけようがない。ともすれば、どろどろの展開になるところを、実に嫌味なく、さわやかに描く。櫻の園の上演までの、何気ない、それでいてかけがえのないひとこまひとこまをスケッチ風にさらりと見せる。表面的でいて、しっかりと心に入ってくるのは不思議。あれだけの人数がいながら、散漫な感じはなく、きちっと統一感が出ている。すばらしい。学園ものの傑作。 | 投票(3) | |
B | 1999年の夏休み(1988/日) | 少々演技くさい部分を気にしなければ、神秘的な異空間で繰り広げられる少女漫画的物語にどっぷりとつかることが出来る。少女たちが演じたからこそ出せた、少年たちの口をついて出る詩的な言葉の美しさ、少年たちの繊細で壊れそうな心の痛み、少年たちのつややかな色気に胸をチクチクと刺激された。 | 投票(1) | |
B | 眺めのいい部屋(1986/英) | イギリスの美しい風景が心地よすぎて、眠りそうになったほど。ヘレナ・ボナム・カーターは初々しいが、演技力はこの頃から安心して見ていられる。 | 投票(2) | |
B | 打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?(1993/日) | 奥菜恵は、小学生には見えないくらい大人びているし、少年たちは、どう見てもバラバラで同級生には見えないけれど、そんなことは、どうでもいいと思えてくる程、あの頃の純粋だった、懐かしくも切ない気持ちを思い起こさせてくれる快作。後半は見ているこちらが恥ずかしくなるほど、ドラマティックに盛り上げてくれた。 | 投票(3) | |
B | ビューティフル・ガールズ(1996/米) | 非常にあっさりとしすぎていたので、肩透かしを食った気分になったが、しばらくして、じわじわと深い余韻が胸のうちに湧き上がってきた。さらっと淡い関係を描いたところが、逆にこの作品のいいところでもあるとも感じた。 | 投票(1) | |
B | ラ・ブーム(1980/仏) | ソフィー・マルソーのアイドル映画かと思いきや、家族の絆をしっかりと描いている。ただあの唐突なラストはいただけない。何でいきなりそうなるの?と納得いかなかった。思春期ゆえの天真爛漫さなのか少女の心は永遠の謎。 | 投票(3) | |
B | あの頃ペニー・レインと(2000/米) | 青春への郷愁が作品全体にわたって、オブラートに包まれたかのように閉じ込められている。主人公の少年を演じたパトリック・フィジットの少し背伸びした態度や声が、なかなかいい。ペニー・レインの選択が粋であり、さわやかな幕切れを演出。青春映画の佳作だ。 | 投票(6) | |
C | リトル・ヴォイス(1998/英) | 『普通じゃない』のユアン・マグレガーはいまひとつだったが、今回の内気な青年役は、はまり役。作品自体もノリのいい音楽にのってテンポよく進み、見ていてとても楽しい作品に仕上がった。 | 投票(3) | |
C | ウインター・ゲスト(1997/英=米) | 凍てついた寒い冬を背景にいくつかの人間模様が並行して描かれていく。何と言うことのない日常の生活が綴られていくが、どれも魅力的で、人と人との絆が心を暖めてくれる。片想いの少女と青年の交情が個人的には好き。今でいう逆ストーカーみたいだ。 | 投票 |
このPOVを気に入った人達 (4 人) | mimiうさぎ イライザー7 makoto7774 IN4MATION |