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町田さんのあらすじ: 点数順

★5女渡世人 おたの申します(1971/日)女渡世人・太田まさ子(藤純子)は若いやくざ矢吹(林彰太郎)のイカサマを見破る。自暴自棄になった矢吹は刃を振り回すが賭場に居合わせた旅人・銀三(待田)に刺され絶命する。これに責任を感じたまさ子は矢吹の遺骨を携え彼の故郷、四国へと草鞋を向けた。 緋牡丹博徒、日本女侠伝に続く藤純子主演シリーズの第二作だが藤の結婚引退で敢え無く最終作となる。藤は本作と「緋牡丹博徒 お命いただきます」でこの年のキネ旬女優賞を獲得。<103分/カラー/スコープ>[投票]
★5座頭市地獄旅(1965/日)館山の渡し場で出会った将棋好きの浪人・十文字糺(成田三樹夫)と江ノ島に逗留した市(勝新)は、航海中金を巻き上げたやくざたち(藤岡弘、須賀不二男ら)との喧嘩出入の際に巡礼の少女ミキ(藤山直子=子役時代の藤山直美)を巻き込んでしまう。これに責任を感じた市はミキの保護者おたね(岩崎加根子)の制止も振り払い破傷風のミキのため金策に駆けずり回る。それから箱根の湯治場に赴いた四人は、肺病病みの若い武家・友之進(山本学)と男装の麗人・粂(林千鶴)の佐川兄妹に出会う。一方、仇討ちを名目に市の賞金を付け狙う栄太(戸浦六宏)ら五人組はぐれ博徒も箱根に迫っていた。  [more][投票]
★5町奉行日記 鉄火牡丹(1959/日)壬戌の年 正月二十七日 新任町奉行はまだ到着しない。(略)新奉行どのは江戸邸でも悪評高い人物だと云われる ―― 望月小平太(勝新)。当年とって二十六歳。酒なら幾らでもいけるし美人を見つければ優しくせぬわけにはいかない。それでも何故か藩主の覚え目出度い彼の使命は藩内の無法地帯”濠外”の問題を解決することにある。重役らの詰問にも全く動じない小平太は、木綿縞の素袷に頬かむりという”らふなすたいる”で、今日も今日とて夜の濠外歓楽街へと消えてゆく。曰く「屋敷に厠は必要であるが、厠ほど掃除を怠ってはならない場所はない」小平太の便所掃除は既に始っているようである。 後に『どら平太』として再映画化される山本周五郎の同名原作の最初の映画化作品。<大映/90分/白黒/スコープ>[投票]
★5死者との結婚(1960/日)妊娠してまもなく男に捨てられた自殺志願の女(小山)が連絡船難破事故に遭遇し、皮肉にも唯一の生存者となって、偶然乗り合わせていた同じく妊娠中の名家の新妻と完全に入れ替わる。女は良心の呵責を感じながらも、この突然訪れた、今までに味わったこともないような幸福な日々を、諦めることが出来ない。 サスペンスの神様ウィリアム・アイリッシュの代表的長篇を松竹ヌーベルバーグ第四の男・高橋治が斬新な手法で映像化。<松竹大船/97分/白黒/スコープ>[投票]
★5悶絶!!どんでん返し(1977/日)東大出で親の七光りもあるエリートサラリーマン俊男(鶴岡)は、ふとしたことから川崎(遠藤)、子分・丸山(粟津)と組んで売春を斡旋しているヤクザである、の家に連れ込まれ無理矢理オカマ掘られてしまう。 神代辰巳のロマンポルノ第13作(通算第18作)<日活/73分/カラー/スコープ>[投票]
★5にっぽんぱらだいす(1964/日)敗戦から昭和三十三年の売春防止法施行までの赤線地帯「桜原」(=吉原)の軌蹟と人間模様を綴った前田陽一の監督デビュー作。 江戸時代から続く桜原で進駐軍向けの慰安事業を営んでいた蔵本親子(加東大介長門裕之)のところに少女みっちゃん(香山美子)も遣って来る。みっちゃんは可愛くて大人しい大和撫子だったけど彼女にも遂に水揚げのときがやって来た。相手は紀ノ国屋というパチンコ屋の主人をしている老人(益田喜頓)。どーする、みっちゃん。 <松竹/92分/白黒/スコープ>[投票]
★5仇討崇禅寺馬場(1957/日)江戸正徳年間。郡山藩の武芸師範である生田伝八郎(大友柳太朗)は午前試合に於いて柳生の剣を学ぶ遠城の末弟相手に不覚をとり(ただしその判定は不公平なものであった)御役御免の上藩を追われ、家を追われる。自棄酒を呷る伝八郎は、崇禅寺馬場を通りかかった遠城三兄弟に喧嘩をふっかけ本当に勝った気でいる末弟を真剣勝負で斬り捨ていづこかに逐電した。この事件を宣伝に利用しようと考えた(*当時は赤穂事件の直後である)藩主本多忠直(徳大寺)は、仇討本懐を遂げた暁には高禄で再雇用すると約し、遠城兄弟(堀・三條)に脱藩を命じる。数ヵ月後、伝八郎は大坂の沖仲仕万造一家(進藤)に客分として迎えられており、万造の娘のお勝(千原)の執拗な求愛を受けていた。 [more][投票]
★5新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970/日)二年ぶりに外の空気を喫った”死神”こと西神勇次(渡哲也)は、元恋人笑子(梶芽衣子)の知人と称する松方直(原田芳雄)なる男に出迎えられ仕事の依頼を受ける。巨大密輸組織に強奪された三千万相当のマリファナを奪還して欲しいという。西神は調査を進めるうちに、かつての相棒で残忍な精神の持ち主サソリ(成田三樹夫)が組織に雇われていることを知り対決を予感するのであった。 後の盟友原田芳雄との初共演となる藤田敏八監督第5作。 <日活/84分/カラー/スコープ>[投票]
★5非行少年 陽の出の叫び(1967/日)感化院上がりの少年・純(平田)は世話好きの係官(久米)の元で更正の道を歩むが、昔の仲間から当時練った「集団脱獄計画」への参画を迫られる。冷め切った純はこの誘いを突っぱねるのだが・・・。 青春映画の名手藤田敏八が繁矢の名で撮り上げたデビュー作。第8回日本映画監督協会新人賞受賞。 <日活/82分/白黒/スコープ>[投票]
★5桂春団治(1956/日)明治大正昭和に掛けて上方落語の人気を決定付けた天才初代桂春団治の芸と色事に掛けた破天荒な人生を描いた最初の映像作品。長谷川幸延の原作を松竹新喜劇の渋谷天外が劇化したものをベースとし、谷崎文学や狸ミュージカルで知られる木村恵吾が監督したヒット作。 <宝塚映画(東宝)/108分/白黒/スタンダード>[投票]
★5愛情の決算(1956/日)戦後10年。息子・弘と銀座を歩く冴えない中年男・楢崎(佐分利)は妻・勝子(原)の浮気現場を目撃する。勝子は楢崎のフィリピン駐屯時代の部下・田口(内田)の未亡人で5歳の弘とバラックに住んでいたが、終戦の翌年同じく元部下の大平(三船)、武内(小林)らの薦めで楢崎と再婚したのであった。 名優佐分利信の監督第11作で制作は東宝。 <?分/B&W/スタンダード>[投票]
★5告白的女優論(1971/日)「女優とは何か?」 映画『告白的女優論』に出演することとなった三人の大女優―即ち、海堂あき(浅丘ルリ子)、伊作万紀子(岡田茉莉子)、一森匿子(有馬稲子)の現在と過去、肉体と精神を同時進行で描く。 吉田喜重監督第十五作。現代映画社製作、ATG配給。 <123分/カラー/スタンダード>[投票]
★5野良猫ロック ワイルド・ジャンボ(1970/日)「俺達はヒマなんだ!」 無軌道な青春を謳歌する不良少年グループ”ペリカンクラブ”(メンバーはガニ新=藤竜也、C子=梶芽衣子、タキ=地井武男、ジロー=夏、デボ=前野の5人)は、新興宗教・正教学会の幹部の元愛人という謎の女・アサ子(范文雀)の持ち込んだ情報を元に綿密に練られた「お布施強奪計画」を実行に移す。 藤田敏八の第四回監督作品で、長谷部安春と藤田が交替で監督を務めた大人気シリーズの二作目。原作は船知慧「破れても突っ込め」。 <84分/カラー/スコープ>[投票]
★5大悪党(1968/日)上京して洋裁学校に通う太田芳子(緑魔子)は、ボウリング場で知り合った安井(佐藤慶)というやくざ上がりの男に睡眠薬を飲まされ体を奪われた挙げ句、そのときの写真をネタに恐喝・監禁される。芳子は写真の返還と解放を条件に安井が連れて来た人気歌謡歌手・島輝男(倉石)に抱かれるが、安井はその様子を今度は16ミリフィルムに納めていた。安井に500万の金を要求された島のマネージャー(内田)は事の露見を恐れ、どんな汚い仕事でも引き受けるという若手敏腕弁護士・徳田仁平(田宮二郎)に相談を持ちかける。 円山雅也の『悪徳弁護士』を大映の増村保造が映画化。<白黒/スコープ>[投票]
★5乾いた花(1964/日)やくざの村木(池部)が三年ぶりに喫った娑婆の空気はたいして美味くなかった。倦怠感だけが彼にぴったりと寄り添っていた。そんな彼に変化をもたらしたのは賭場に現れた一人の少女であった。冴子(加賀)と名乗るその少女は有金全部を接ぎ込んでまるで何かに乾いているようだった。その謎的な魅力に惹かれた村木は、彼女の相棒となって夜の街を疾走するが、その後部座席に得体の知れぬ不安が乗り込んで来たのはそれから間もなくのことだった。 石原慎太郎の原作を篠田正浩が共同脚色、監督した松竹ヌーベルバーグの代表作の一つ。 <松竹/白黒/スコープ>[投票]
★5日本一の若大将(1962/日)田沼雄一(加山)、通称若大将は由緒正しきスキヤキの老舗「田能久」の長男で、名門京南大学マラソン部のキャプテンだ。部のマネージャー江口(江原)は家庭の事情を理由に退部し、「田能久」に住み込みで勤めることになったがそこには別の目算もあった。江口は雄一の妹照子(中)にベタボレだったのだ。一方、雄一は後任マネージャー青大将こと石山(田中)らとともに銀座にある「メトロ運動具店」にユニフォームを新調しに向かう途上、暴走族からいやがらせを受けていたメトロの店員澄ちゃん(星)を救出する。ここで澄ちゃんは若大将に一目惚れしてしまうのだが若大将の方はなんだかとてもそっ毛ないのであった。 シリーズ第三作。<東宝/96分/カラー/スコープ>[投票]
★5明治侠客伝 三代目襲名(1965/日)明治末期大阪。喧嘩祭りを見物中、木屋辰一家二代目江本福一(嵐寛)が流しの刺客(汐路)の兇刃に倒れる。浄水場工事の利権強奪を図る星野(大木)が黒幕であることは誰の目にも明らかで、福一のぼん春夫(津川)は星野に殴り込みをかけることを主張するが、代貸の菊池浅次郎(鶴田)は、それこそ星野の術中に落ちることだ、と慎重論を展開、ふてくされた春夫は家を飛び出し酒色に耽るようになる。浅次郎は星野配下の唐沢(安部)に嫌がらせを受けている娼婦・初英(藤)に情を掛け親の死に目に帰してやる。帰阪した初英は蛸松の下で浅次郎の桃の贈り物をする。二人は間には恋心が芽生えていたがそれは叶わぬ恋であった。 [more][投票]
★5にっぽん泥棒物語(1965/日)物語は終戦後間もない昭和二十三年、福島県のある農村からはじまる。とき正に泥棒天国。殺人的インフレで貨幣価値は失墜、米と着物が天下を獲った時代であった。この物語の主人公、林田義助(三國)は蔵破りの達人。歯科医となる夢を戦争に奪われ老母(千石)と妹(緑)を養うために「その道」に入ったのであったが今や前科三犯の筋金入りである。義助は同業者の仁義から四度目の別荘生活に入るがここで知り合った馬場青年(江原)とコンビ結成を約し、警察の注視が労組に集中していると思しき「杉川駅」に向かう。昭和二十四年八月の頃であった。 独立プロの山本薩夫が『飢餓海峡』の三國連太郎、仲沢半次郎らと組み東映で撮った社会派喜劇。 <約115分/白黒/スコープ> [more][投票]
★5大学の若大将(1961/日)田沼雄一(加山)、通称若大将は由緒正しきスキヤキの老舗「田能久」の長男で、名門京南大学水泳部のエースである。部活音楽パーティに大活躍の彼は各地でモテモテ、OLの澄ちゃん(星)もその一人であったが、商売敵のステーキ屋で歌ったり、店の肉を無断で持ち出したことが大正生まれで商業学校しか出ていない父久太郎(有島)の逆鱗に触れ勘当を言い渡さる。気のいい祖母りき(飯田)に別れを告げた雄一は親友多胡(江原)を頼って芦ノ湖に向かい、貸しボート屋で監視人のアルバイトを始めた。雄一が好きで仕方ないヤキモチ焼きの澄ちゃんは社長のドラ息子青大将(田中)に誘われたのを幸いに芦ノ湖へ彼を追い駆ける。 17作作られた若大将シリーズの記念すべき第一作。<東宝/82分/カラー/スコープ>[投票]
★5刺青一代(1965/日)昭和初年。東京で已む無く殺人を犯してしまった渡世人”白狐の鉄”こと村上鉄太郎(高橋)とその実弟で美術学生の健次(花ノ本)は満州行きの船に潜り込む為裏日本のとある港町にやって来た。官憲の追及に焦る二人はカフェーで知り合った山師・山野(小松)にまんまと騙され三百円もの大金を巻き上げられてしまう。途方に暮れた二人に手を差し伸べたのは健次と偶然同じ電車に乗り合わせた快活な少女みどり(和泉)であった。こうして二人はみどりの父勇造(山内)が頭を務める港湾業者木下組のやっかいになることになる。間もなくみどりは鉄に好意を寄せるようになり、健次は勇造の妻・雅代(伊藤弘子)の大人の色気に完全に参ってしまう。 鈴木清順と木村威夫コンビによる極彩色任侠浪漫。<日活/87分/カラー/スコープ>[投票]