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けにろんさんのあらすじ: 投票数順

★3蜜月(1984/日)早稲田大学文学部の学生の村上哲明(佐藤浩市)は築地野菜市場でバイトをしながら前衛舞踏団に所属し又、「早稲田文芸」に投稿し続ける作家志望の学生であったが、「早稲田文芸」の編集局員で良家のお嬢様である星みつ子(中村久美)に好意を寄せられる。投稿が没続きの自分の才の無さに加え母(三田登喜子)の末期癌や生活に疲れ切った父(財津一郎)といった、やり場のない気持ちを抱え込んで哲明とみつ子はデートを重ねるのだが…。立松和平原作・脚本による橋浦方人監督第4作。彼はこの後作品を撮っていない。[投票]
★3ある結婚の風景(1973/スウェーデン)42歳の応用心理学助教授ヨハン(エルランド・ヨセフソン)と35歳の弁護士マリアンヌ(リブ・ウルマン)は2人の娘にも恵まれた結婚10年目の理想の夫婦であった。何せ「理想の夫婦」として地元新聞社からインタビューを受ける程の仲の良さだったのだ。しかし、或る晩、食事に招いた友人のピーター(ヤン・マルムショ)とカタリーナ(ビビ・アンデルソン)の夫妻が激しい口論を始める。それを機にマリアンヌはヨハンと夫婦とは何かを話そうとするのだったが…。6回に分けて放送された5時間のTVドラマを2時間48分にダイジェストした劇場版。[投票]
★3冒険王(1996/香港)1930年代の日本軍占領下の中国。「冒険王」の異名を持つ考古学者のワイ博士(リー・リンチェイ)は伝説の聖典「真経」の鍵となる「経箱」を捜すように中国特務機関から依頼される。「真経」を手にした者は世界を支配出来る力を得るというのだ。日本大使館に潜入したワイは「経箱」が新聞社にあることを突き止め、助手のパオ(金城武)と共に潜入、編集長(ロー・ガーイン)とその娘シン(チャーリー・ヤン)の協力のもと発見する。そして、いよいよ「真経」探索の旅に出るのだが、そんな彼等に謎の女ユンフン(ロザムンド・クワン)がつきまとう…。95年金馬奨・最優秀特殊効果賞受賞。[投票]
★3ある貴婦人の肖像(1996/英=米)1872年のイギリス。アメリカ生まれで両親を失ってから叔父タチェット(ジョン・ギールグッド)に育てられたイザベル(ニコール・キッドマン)は資産家ウォーバートン卿(リチャード・E・グラント)の求婚を退け周囲を驚かせた。彼女は結婚による拘束より自分の将来に賭けたのである。ロンドンに出たイザベルは米人キャスパー(ヴィゴ・モーテンセン)の求愛も断り、叔母の友人マダム・マール(バーバラ・ハーシー)と親しくなる。そして、半年後のフィレンツェでマダム・マールは骨董収集家のギルバート(ジョン・マルコビッチ)を訪ねイザベルのことを告げた…。96年LA批評家協会助演女優賞・美術賞受賞。[投票]
★4人生とんぼ返り(1955/日)大正末期。大阪の殺陣師の市川段平(森繁久彌)は女房のお春(山田五十鈴)と女中おきく(左幸子)と、貧乏だが殺陣を生き甲斐とする段平をお春も良く理解し幸せな生活を送っていた。時あたかも新国劇で沢田正二郎(河津清三郎)が売り出し剣劇の殺陣にも写実性を要求。段平は新しい型の創造に悩むが、或る晩、街でからまれた沢田が酔漢を投げ飛ばすのを見て新解釈の殺陣が完成する。客受けも良くますます仕事に没頭する段平であったが、沢田は東京の「明治座」へ出ることになり、段平も上京した…。この年森繁は『夫婦善哉』で各主演賞を受賞。山田はブルーリボンでも毎日映画コンクールで各々助演女優賞を受賞。[投票]
★3瞳が忘れない ブリンク(1994/米)シカゴのバンドのバイオリニストのエマ(マデリーン・ストウ)は幼少時に虐待から目を患い角膜移植を受け視力が回復したが、レトロアクティブビジョン(逆作用視覚)に悩まされる。すなわち、見たものがその場で判断できずに時を経てフラッシュバックのように見えてしまうのだ。そんな或る夜、階上の部屋の物音に目を覚まして扉を開けると男の姿が…。そして翌朝、その男の姿がいきなり目に飛び込んできた。折しも件の部屋から女性の他殺体が発見され担当になった刑事ジョン(エイダン・クイン)が彼女の警護にあたるが…。マイケル・アプテッドの劇場映画第18作。[投票]
★3愛の新世界(1994/日)小劇団に所属し女優としての成功を夢見るレイ(鈴木砂羽)は夜は渋谷のSMクラブで女王様として働いていたが、或る晩、ホテトル譲のアユミ(片岡礼子)と親しくなる。アユミは医大を目指す浪人生と同棲中の玉の輿を夢見る女であった。飲みに行って似たような仕事への共感意識から、すっかり意気投合した2人は、踊って騒いで夜明けの街を走り抜けて行く。そして、いつか2人で夜明けの海を見に行くことを約束するのだった…。鈴木砂羽が94年キネマ旬報新人女優賞・ブルーリボン新人賞・毎日映画コンクール新人賞を受賞。[投票]
★2建築家の腹(1987/英=伊)敬愛する18世紀の仏建築家ブーレの展覧会監修の為、妻ルイザ(クロエ・ウェブ)を伴いローマにやって来たシカゴの建築家クラックライト(ブライアン・デネヒー)は歓迎会の席で腹痛を覚えて言い知れぬ不安を感じ始める。そして、その不安はローマ建築界の権威者スペックラー(セルジオ・ファントーニ)の息子カスベジアン(ランベール・ウィルソン)と妻との浮気という形で的中してしまう。精神的混乱の中、彼はブーレに宛てた手紙を書き始めたが…。グリーナウェイの長篇第3作。[投票]
★2続・青い体験(1974/伊)南イタリアの海辺の町に住むサンドロ(アレッサンドロ・モモ)の家に兄レンツォ(オラツィオ・オルランド)の若妻ラウラ(ラウラ・アントネッリ)がやって来た。セールスの仕事柄、家を空けがちな兄の命でラウラのボディガード兼虫除けを仰せつかったサンドロは、いつしかその健康的な大人のエロスに惹かれていくのである。そんなサンドロにガールフレンドのロージー(モニカ・ゲリトーレ)は焼きもちを焼くがサンドロの眼中にはラウラしかない。そんな2人を見たラウラはサンドロに恋の手ほどきを決意するが…。「続」と銘打っているが義母を義姉に設定を変えた同工異曲の作。[投票]
★4あした来る人(1955/日)実業家の梶大助(山村聰)は娘の八千代(月丘夢路)から夫の大貫克平(三橋達也)との仲が冷え切ったことを嘆かれる。克平は女房より山登りが大事と言ってはばからないのだ。一方で八千代の紹介でやって来た「カジカ」研究家の曾根二郎(三國連太郎)の金の無心をやんわり断る。彼は儲からないことには一切金を出さない。そんな大助だが杏子(新珠三千代)という水商売出の女性に洋裁店をやらせてパトロンになってる。しかし、杏子に言い寄られると逃げてしまうのであった…。川島雄三の第24作。[投票]
★2愛のほほえみ(1974/伊)9歳のルーカ(アレッサンドロ・コッコ)はママのエマヌエラ(センタ・バーガー)と海辺の別荘にバカンスに来ていたが、夏も過ぎゆくというのにママはミラノに帰ろうとしない。パパのビットリオ(ジョン・リチャードソン)と秋になったら猟に行くと約束してたのに、アメリカに仕事に行って帰って来ないそうなのだ。ママにはボーイフレンドができたらしい。そう言えば、ママは殆ど家に寄りつかないパパから心が離れてたみたい。でも、ルーカは知っていた…男同士の約束とは口止めされてたけど、大会社の社長のパパは多忙から逃れるようにスピードレースに熱中していたのを…。サンドロ坊やが女性客の涙をふりしぼった少年もの。[投票]
★3越後つついし親不知(1964/日)支那事変が勃発した昭和12年。権助(三國連太郎)と留吉(小沢昭一)は北陸越後の村から京都伏見の造り酒屋大和屋に出稼ぎに来ていたが、遊び好きの権助に対し留吉は真面目一辺倒の男で酒も飲まないのであった。そんな、12月のある日、母が危篤との知らせで帰郷した権助は駅から村への道で留吉の若妻おしん(佐久間良子)に出会うと欲情し強姦するのであった。おしんは薄幸の生まれで留吉に嫁いで幸せであったのに、言うに言われぬ後ろめたさを抱えてしまう。そして、年が明け3月に留吉が戻って来る頃、おしんは妊娠してしまったことに気付くのだが…。64年毎日映画コンクール脚本賞受賞の今井正の監督第23作。[投票]
★2マイ・スウィート・シェフィールド(1998/英)北英シェフィールドの中年失業者レイ(ピート・ポスルスウェイト)は、何とか仕事にありついたが、それは、期限3ヶ月で全長24キロに及ぶ高圧線の鉄塔のペンキを塗終えるというものであった。ポン友の若者スティーヴン(ジェームズ・ソーントン)と共に面子を集めて組んだチームにオーストリアから流れて来た女性クライマーのジェリー(レイチェル・グリフィス)も加わった。仕事は困難を極め、チームの結束もおぼつかないが、老練なレイの指揮下、何とか仕事は進んで行く。そんな中、レイとジェリーは惹かれ合って行くのだが…。『フル・モンティ』の脚本家サイモン・ボーフィのデビューシナリオの映画化。[投票]
★2モータル・コンバット(1995/米)中国人武道家のリュウ・カン(ロビン・ショウ)は故郷で伝説の格闘神ライデン(クリストファー・ランバート)に香港で開催される格闘技トーナメントに出場しろと言われる。一方、ハリウッドのアクションスターのジョニー・ケイジ(リンデン・アシュビー)は名声を得るためトーナメント出場を決意、又女捜査官のソニア(ブリジット・ウィルソン)は犯罪組織の幹部を追って香港に潜入した。3人は運命の糸に操られるが如く主催者シャン・ツン(ケイリー・ヒロユキ・タガワ)の船に乗り込むのだが…。大ヒットゲームを映画化したポール・アンダーソンの第2作。[投票]
★3インディラ(1996/インド)南インドの小さな村。少女インディラ(アヌラーダー・ハーサン)は村のリーダーの父セートゥ(ナーサル)と優しい母サウンダランマー(アシュウィニ)の下で健やかに美しく成長していたが、実はこの村では対岸の村との間でカースト上の対立が続いていた。そもそも、インディラの父は上位カーストの母と愛し合い駆け落ちでこの村にやって来たのである。インディラには幼なじみのテャーグ(アルビンド・スワーミ)という許婚がいたが、対岸の村の村長コータマラヤル(ラーダー・ラビ)は村同士の対立につけ込んで自分のダメ息子をインディラと結婚させようと企んでいた…。97年ミンスク国際女性映画祭グランプリ受賞。[投票]
★2外套と短剣(1946/米)第2次大戦の最中、米ミッドウェスタン大の物理学教授ジェスパー(ゲーリー・クーパー)はナチに原爆研究を強要されるハンガリーの物理学者ローダー博士(ヘレーネ・ティーミッヒ)を救出せよとの当局の指令を受けスイスに潜入したが、救出直前に彼女はナチの手によって射殺される。次にジェスパーは彼女の共同研究者のポルダ教授(ウラジミール・ソロコフ)を救うべくイタリアに潜入。そして、パルチザンのピンキー(ロバート・アルダ)とジーナ(リリー・パルマー)の協力を得て博士に接近するのだが…。フリッツ・ラングの第32作。[投票]
★3予期せぬ出来事(1963/米)冬のロンドン空港の早朝のVIPルームで出発を待つ数名の人々。女優グロリア(エルザ・マルティネリ)を伴った映画制作者マックス(オーソン・ウェルズ)は脱税の為今日中にイギリスを出たく、経済界の大物ポール(リチャード・バートン)は妻フランセス(エリザベス・テイラー)を見送りに来たが彼女は愛人マーク(ルイ・ジュールダン)と駆け落ち寸前。又、秘書ミード(マギー・スミス)を伴った青年実業家のレス(ロッド・テイラー)は事業が危機に瀕していた。そして空港を被った濃霧が飛行機の出発を遅らせる…。マーガレット・ラザフォードが63年アカデミーとゴールデングローブの助演女優賞受賞。[投票]
★3気違い部落(1957/日)東京近郊の山間部に通称「気違い部落」と呼ばれる極貧の村があった。24世帯の部落は機屋の良介(山形勲)と高利貸の又一(須賀不二夫)の2親方によって統一されていたが、頑固者の鉄次(伊藤雄之助)が何を思ったか亡き親爺が村に寄進した土地を登記変更がなされてないことを盾に自分の土地と主張し出したので風雲急を告げるのである。当然そんな世迷いごとは無効と主張する親方に他の村人も同調し鉄次はとうとう村八分になる。一方、良介の息子次郎(石浜朗)と恋仲の鉄次の娘お光(水野久美)は気が気ではなかった…。三井弘次が『どん底』と本作で57年毎日映画コンクールとブルーリボン賞の助演男優賞を受賞。[投票]
★2愛と野望のナイル(1989/米)時はヴィクトリア朝時代。英外交官で探検家のリチャード・バートン(パトリック・バージン)と英将校で探検家のジョン・スピーク(イエーン・グレン)はナイルの水源を求めてアフリカ奥地への探検に挑み続ける。原住民の襲撃に何度も遭い、時には挫折し再度挑戦するのであった。そして、2度目の探検でスピークは毒虫にやられ片耳の聴力を失い、バートンは毒素のたまった脚を自らの手で切開するはめになる。しかし、苦難の末に原住民たちが「月の山々」と呼ぶ山岳地帯に辿り着く…。実話に基づくノンフィクションを映画化したラファエルソンの第8作。[投票]
★3愛の世紀(2001/スイス=仏)芸術家のエドガー(ブルーノ・ピュッリュ)は或るモチーフに基づく企画を持っている。すなわち、出会い・情熱的性交・別れ・和解という愛の4つの局面を若者・大人・老人の3世代を通じて描くというものであった。オーディションの最中にエドガーの脳裏に浮かぶ2年前に出会った女性。捜し出した「彼女」(セシル・カンプ)は列車の清掃員をしながら子育てをしていた。しかし、口説くエドガーに対し彼女は頑なに拒み続ける…。ゴダールの第72作(TVとビデオ除く)。[投票]