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千年の愉楽 (2012/日)
The Millennial Rapture
[Drama]
製作 | 若松孝二 / 尾崎宗子 / 昆裕子 |
監督 | 若松孝二 |
脚本 | 井出真理 |
原作 | 中上健次 |
撮影 | 辻智彦 / 満若勇咲 |
美術 | 増本知尋 |
音楽 | 中村瑞希 / ハシケン |
衣装 | 宮本まさ江 |
出演 | 寺島しのぶ / 佐野史郎 / 高良健吾 / 高岡蒼佑 / 染谷将太 / 山本太郎 / 井浦新 / 原田麻由 / 増田恵美 / 並木愛枝 / 地曵豪 / 安部智凛 / 石橋杏奈 / 瀧口亮二 / 岡部尚 / 山岡一 / 水上竜士 / 岩間天嗣 / 大谷友右衛門 / 片山瞳 / 月船さらら / 渋川清彦 / 大西信満 / 石田淡朗 / 小林ユウイチ / 大和田健介 / 真樹めぐみ / 大西礼芳 |
あらすじ | 紀州の海に面し山の斜面に張り付いた集落。「路地」と呼ばれるその集落は、いわれなき差別を受ける一角でもあった。その集落の中本一族の男の血は呪われており、みな若死にすると言われている。産婆のオリュウ(寺島しのぶ)は、ここで数え切れない命をとり上げてきた。半蔵(高良健吾)は、その美貌に群がる女の肉体を渡り歩き、血気盛んな三好(高岡蒼佑)は犯罪と薬物にのめり込み身を滅ぼした。働き者の達男(染谷将太)も炭鉱で暴動を扇動し命を落とす。みんなオリュウがこの世に導いた中川の男たちだ。土地と血の呪縛のもとで生き急ぎ鮮烈に散っていく男たちを、オリュウは巫女のように見守るのだった。若松孝二の遺作。(118分) (ぽんしゅう) | [投票] |
不評だなあ。私はついに枯淡に至った老境の作品として好ましく観た。若松はつねに「過激な図式」を提示し続けた監督だったが、この美男列伝は屈指のものと思う。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] | |
立派とういうか、至極大層な題名であります。中上健次の原作であるとは知っていた。とすると例のたぎる、血のおののきを描いたものなんだろうと推量する。そして時代はかなり現代から遡っているようである、、。 [review] (セント) | [投票(2)] | |
神話的に撮られるしかないはずのサーガなのに、相変わらずにサクサク綴られ若松のやっちゃいました感に苦笑混じりに嘆息。高良の後家との絡みのエロスの片鱗に全盛期の今村級の追い込みを渇望した。血に纏わる物語なのに血反吐地獄には遠いのだ。 (けにろん) | [投票(2)] | |
高良、高岡、染谷らのアクが弱く、血と土地の呪縛が滲まない。確かに高良は、えも言われぬ色気を放つが、性の生臭さが足りず「運命の不気味」にまで達しない。肝心の「路地」の景観にも魔力がない。のっぺりとした平成仕様の作りでは、この土着物語は成立しない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
「生きている人と死者が対話をする場面があります。どのように撮ればよいですか?」「遺影が喋り出せばよい」この透徹した演出観こそが若松孝二だ。中上健次に対しても一向臆するところなく、「路地」のロケハンにすら頓着の形跡を見せない。中上に、そして「映画」に臆しているのは私たち観客ばかりだ。 (3819695) | [投票(1)] | |
若松孝二、遺作にして“無時代映画”という新ジャンルを確立する。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |
Ratings
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計 | 11人 | 平均 | (* = 1)
POV
巨匠の遺作に名作なし? (ペペロンチーノ) | [投票(37)] |
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