「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
不機嫌なママにメルシィ!(2013/仏=ベルギー) |
主人公を最も奇矯な作中人物とした喜劇を成功に導くことはなかなかの難事業である。原動力の大半を自己愛に求めた演出家にはその戦略も覚悟も欠け気味のようだ。そもそも私にはギヨーム・ガリエンヌのほぼすべての表情が腹立たしく、およそ映画を好意的に眺める構えが失われていたことは白状するけれど。 (3819695) | [投票] | |
人は「らしくある」ことを強制し、「らしくない」ことを嘲笑することで安心を得る。そんな身勝手さの犠牲者ギヨーム青年の右往左往ぶりが愛おしくなる。ともするとキワモノめく題材を、心地よいリズムとスピード感で、品位を保ちつつ笑劇に昇華する巧みさに関心。 (ぽんしゅう) | [投票] |