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「ヒッチコック」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

白い恐怖(1945/米) 汚名(1946/米) 泥棒成金(1955/米) 断崖(1941/米) 逃走迷路(1942/米) 見知らぬ乗客(1951/米) 知りすぎていた男(1956/米) 裏窓(1954/米) ダイヤルMを廻せ!(1954/米) ハリーの災難(1956/米) 間違えられた男(1956/米) めまい(1958/米) 鳥(1963/米) 北北西に進路を取れ(1959/米) サイコ(1960/米) レベッカ(1940/米) バルカン超特急(1938/英) 疑惑の影(1943/米) 海外特派員(1940/英) ロープ(1948/米)が好きな人ファンを表示する

ジェリーのコメント************

★2白い恐怖(1945/米)登場人物はイングリッド・バーグマンを除き感情移入できない人ばかり。みな、ふくらみが感じられず現実感が足りない。とりわけグレゴリー・ペックの魅力のなさが致命的。とても映画の世界に乗れません。[投票(1)]
★4汚名(1946/米)あっちの世界とこっちの世界の違いが強烈に描かれなければこの作品は成功しないが、巣の深奥で微動だにしない女王蟻のごときレオポルディン・コンスタンティンのおかげで、あっちの世界の不気味さの表現が完成した。[投票]
★5泥棒成金(1955/米)アルフレッド・ヒッチコック監督全作品中、最も華麗な作品。ロバート・バークスの神業のフレームの中に、赤や緑やゴールドやイエローやコバルト・ブルーが乱舞する。 [review][投票(9)]
★3断崖(1941/米)全身の神経が痛がゆくなるような映画。ビッキーという登場人物が気に入った。[投票]
★4逃走迷路(1942/米)あやふや、未定、浮遊、宙吊り、どっちつかず、停止、気がかり、不安………いずれも英和辞典のsuspenseの訳語。ヒッチコックのサスペンスはこの訳語のすべてを包含して輝かしい。 [review][投票(7)]
★3見知らぬ乗客(1951/米)ラストは特撮の醍醐味を味わわせてくれる。遊園地と惨劇という対位法はこの監督ならでは。[投票(2)]
★5知りすぎていた男(1956/米)神様が絶対の自信を持って送り出したセルフカバー。「一分の隙もない作品」を見たいのであればこれを薦める。 [review][投票(1)]
★5裏窓(1954/米)室内一本で撮り続けるという難関に挑戦し乗り越えた作品。例により女優を危なっかしい目にあわせている。グレースのなんと品の良いことよ。[投票(4)]
★4ダイヤルMを廻せ!(1954/米)有名な舞台劇の映画化だそうだが、オーソドックスに舞台劇を再現しているように見せながら、なんと映画的なショットに満ちていることか。ダイヤルをまわす指の大写し。グレース・ケリーの鍵の光。また、刑事役に扮したジョン・ウィリアムズ が実にうまい。 [投票(4)]
★3ハリーの災難(1956/米)まじめに見れば見るほどおかしさがこみ上げてくる。異色作と見られているが、不謹慎な作家ヒッチコックの作品としては至極オーソドックス。[投票]
★4間違えられた男(1956/米)「息を呑ませる」劇的事件の瞬時の勃発としてのショッカー映画と、「息詰まる」ぎりぎりの極限状況の連続的継起としてのサスペンス映画の違いを明確に示したこの映画の価値は永遠だ。観客のエモーション・コントローラーとして最高位に君臨したこの監督の真骨頂が本作を見れば分かる。[投票(2)]
★5めまい(1958/米)映画によるヒッチコックの女優論。呪縛された女性を描くヒッチコック作品の中でも最高のできではないか。もちろん、キム・ノヴァクのため息の出るくらいの美しさによるところ大。[投票(4)]
★4鳥(1963/米)ティッピ・ヘドレンに対するキャメラの好色なまなざしに脱帽。俳優は演技でなく鳥に恐怖したと思う。[投票]
★5北北西に進路を取れ(1959/米)見所たっぷり。ヒッチコックお決まりのブロンド美人はエバ・マリー・セイント。シルキーな髪に思わずふれたくなる。[投票]
★5サイコ(1960/米)この映画の展開は一部「安達原の鬼女」話に近いものがあるけれども、絢爛たる映画技法の駆使によって、だれもそんな類似品の存在なぞ思い出しもしない。類似品との遠近で評価できないのがヒッチコックの底なしの凄さ。[投票(1)]
★5レベッカ(1940/米)何度見ても新たな発見のある映画。サスペンスではなく女性の成長を描いた映画と見る人もいよう。マンダレーの描写が素晴らしく、南仏の風土描写との対比によってさらに際だってくる。[投票(3)]
★3バルカン超特急(1938/英)あそこまでして一人の女性を主人公の目から消す必要があるのかと思っていたら、映画からも見事に消えて拍子抜け。[投票]
★4疑惑の影(1943/米)スリラーやホラーに陥らずにサスペンスを維持するという難技を、この「神様」は危なげなくクリアする。キャスティングはまさに映画のお手本。誰もがすばらしいが、特にパトリシア・コリンジの溌剌とした演技とジョセフ・コットンの影ある演技の対照が映画に深みを与える。[投票(1)]
★4海外特派員(1940/英)議事堂前の階段の殺人、言葉の通じない人物、突如消えるターゲット、常に遅れてくる警察、超高層からの転落死。映画生涯を通じてのヒッチ映画の重要ネタが満載だ。ラストの飛行機墜落・海難シーンも眩暈がするくらい良い。俳優の弱さで−1点。(辛い?)[投票(1)]
★3ロープ(1948/米)あんまりおもしろくない。努力はすごいがやはりこの映画の実験は実験に過ぎない。映画におけるカット割の重要性が反面教師的にわかる。見直すと、あの二人は間違いなくホモの設定である。 [review][投票(1)]