★4 | 血滴子にソニック・ザ・ヘッジホッグ的解釈を施したがごときメタル傘の集団滑走など、色彩・美術・プロップは高度にファンタジーを達成する一方、生々しい感情の劇としても面目を保って堅調の作だ。「女の戦闘力が当然に男より劣るとする道理はない」という中華電影の伝統的世界観にも正しく拠って立つ。 (3819695) | [投票(2)] |
★4 | やや独特ではあるが様式美をつらぬき、少し切ない情愛を描いた映画と思っていたら、最後の最後で、なんとまあドロドロの人間劇になった。そしてまたそのドロドロさがたまらん。 [review] (シーチキン) | [投票(3)] |
★4 | 影武者人生の悲哀や叶わぬ恋慕の切なさといったお決まりドラマトゥルギーが放逐され三者の自我が全開される終盤の怒涛のような流れが戦乱の世の非情を巧まざるも表出する。全てが朽ち果てた無常とそれでも生きる便を探り続ける女の強か。末世めいた雨の徹底。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 水墨のルックの徹底性に目を瞠る。雨と水。川の側の城のデザイン。「書」を美術装置として用いた画面のスペクタクルも圧巻だ。覗き穴と盗み見のモチーフや、傘という道具立ての画期的な活用で興味を引っ張る。後半になると、色彩に赤が加わる。血の赤。懐剣に血がにじみ、ピンクに色付く。なんて面白い! [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |