「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
その後の仁義なき戦い(1979/日) |
役者は揃ったが、組織の川下で青春ものめいた友情とかをチンタラやってるだけで包括的な組織論に波及しないのでは「仁義なき戦い」の冠が泣く。笠原イズムはもっとドライでクールであった筈。工藤演出もTVの段取り感が抜けず大ざっぱな定型に終始。 (けにろん) | [投票(2)] | |
組織の力関係に絡めとられる若者の心情が、物語の論理性ではなく情景というムード重視で描かれている点で、これはヤクザ映画ではなく青春映画。そう見ればまんざらでもないのだが、70年代末のどん詰まり感のなかでこの分りやすさに説得力があったかどうかは疑問。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
工藤栄一のムーディーな演出と独特な画面作りで題材とのミスマッチ感はあるが、結果として深作版はおろか他のどんなヤクザ映画にも似ていない奇妙な作品になっており魅力を感じる。根津甚八の底無しのクズっぷりは見所。ラスト近くの鏡の使い方など凝ってる。 (太陽と戦慄) | [投票] |