★3 | 自分が生まれるたった5年前に作られた映画だというのに、この終戦直後の空気感の出し方(それと貧乏表現の筋金入りさ加減)に思わず唸る。森繁が居るオカゲでなんとも救われた作品。 [review] (ボイス母) | [投票(1)] |
★3 | 民謡「会津磐梯山」を劇伴にするクレジット。山と湖の景色。湖は猪苗代湖か。山間の道の俯瞰。バスがフレームインする。バスに花嫁と親族が乗る。バスと花嫁というと、清水宏の『暁の合唱』を想い起こす。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★5 | 俗物に見える署長にも一抹の情けはある。偉そうにふんぞり返っている役人も小市民の顔を持つ。努力が実るときもあれば、そう上手くいかないときもある。人間とはこういうものだ。[新文芸坐] [review] (Yasu) | [投票] |
★4 | 空襲警報や身売りやら、いつの話かと思ったら自衛隊があるのだから敗戦から10年近く経った昭和30年頃の話。日本はなんと貧しかったのか。ユーモアたっふりに群像を描いてみごとな井手俊郎脚本が、同時に真心だけでは解決できない問題まであぶりだす。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★5 | 時代を反映したエピソードたちを上手くまとめあげた脚本がいい。ラストの東野の「万歳ー!」は貧しさに負けるなという応援のように聞こえた。更に手慣れた演出、そして特筆すべきは撮影、照明が素晴らしい―ススキ野のシーン他。まさにこれ、映画の教科書と言える。 (KEI) | [投票] |