★5 | 脳死肝移植の命題に患者救済の絶対信念に忠実な医師を配しただけでは作劇は完遂しない。夏川の設定の何たる慎みと真摯。切ないまでの想いは、やがて今1人の余の想いとシンクロする。石井映画の2人の「名美」の対峙。その霧の屋上での詠嘆。 (けにろん) | [投票(5)] |
★4 | 看護婦浪子の日記を通して描かれる点が、ありがちな医療映画に芯を与えている。その日記を読むのが息子である点も良い。市民病院の古びて貧相な設備とか、手術シーンの過剰ともいえるリアルさも、観るものを適度な緊張に追い込ませる力に溢れていた。 (まー) | [投票(1)] |
★5 | 余貴美子爆弾。96/100 [review] (たろ) | [投票(1)] |
★5 | 哀愁を誘う地方都市の描写が見事。取り立てて何かあるわけでもないけど、そこで生きる人々の確かな息吹を感じられる風景が好きだ。心の腐敗や老病死の苦しみの中で、ただただ他者を救いたいと言う実直な慈悲心が真摯で胸を打たれる。 [review] (Ryu-Zen) | [投票(1)] |
★4 | 丁寧に描かれた映像。脚本も丁寧だが山場がない。何よりも「何故、今、この題材(脳死肝移植)なのか」という疑問が大きい。当麻医師の孤高性を出すためだけに1989年まで遡る必要があったかどうか・・・。しかし、演者全員の気持ちが一つになった名作だと思う。 (IN4MATION) | [投票] |