井川邦子の映画ファンのコメント
寒山拾得のコメント |
初恋問答(1950/日) | 渋谷にしては珍しくほとんど風刺のないナンセンス結婚喜劇。ベストショットは望月美恵子の「ニュールック」のポーズ。 [review] | [投票] | |
絹代の初戀(1940/日) | このタイトルが秀逸。初恋だったのだ。万感胸に迫るの感慨がある。 [review] | [投票] | |
二十四の瞳(1954/日) | 戦後版『陸軍』、創作童謡映画、贈与の映画、悪役の映画、ロングショットの傑作。 [review] | [投票(6)] | |
結婚(1947/日) | 冒頭と中盤の逢引の件がとても魅力的。東野英治郎の人となりにもっと肉付けがあればと惜しまれる。音声聴きづらく、評点は暫定。 [review] | [投票] | |
秘話ノルマントン號事件 假面の舞踏(1943/日) | 不平等条約の悲憤慷慨は徳大寺伸の逆さ八の字眉毛とともに坊主難けりゃ式に仮面舞踏会襲撃に至る直情径行。「あの日を忍んで五十余年」とイギリス国旗踏みつぶすに至る国策映画っぷり。 [review] | [投票] | |
わが恋せし乙女(1946/日) | 『カルメン』の佐野周二や『二十四の瞳』の田村高廣など、木下は負傷した帰還兵を敬愛をもって繰り返し描いたが、本作の増田順二はその最初の造形となるのだろう。 [review] | [投票] | |
明日は月給日(1952/日) | 川島喜劇と松竹ホームドラマの奇妙な混淆物。老け役の日守新一による詠嘆は決して悪くないけど、前年の『麦秋』と比べれば腰が浮いていて見劣りがする。当然だろう、川島喜劇は腰が浮いているのが特色なのだから。 [review] | [投票] | |
この天の虹(1958/日) | 工場のセミドキュメンタリーと見ればさすが官営払い下げの規模に圧倒されるが、物語の舞台がほとんど社宅と公園というのがショボい。もっと潜入を。見処は川津と小林トシ子のジェンダー逆転の試み。 [review] | [投票] | |
広い天(1959/日) | 「日本は新しくならなきゃダメだ」の獅子文六、童話のような理想。素晴らしいのは主人公の少年がしばしばどこにいるのか判らなくなる描写群。 [review] | [投票] | |
生きてゐる孫六(1943/日) | 映画としてはとても巧いのだが、話が話だけになんともはや。復古思想ファン必見。 [review] | [投票] |