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[コメント] X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011/米)

不満点もいくつかあるが、現時点でのシリーズ最高傑作という評価に異論はない。色々と「目配せ」がしてあるので、シリーズ通しで観ていると楽しさ倍増です。シネスコ画面もきちんと使いこなせていたように思われる。注:シリーズのネタバレありです→
赤い戦車

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最大の不満はケヴィン・ベーコンの活躍について。

彼の能力は「相手の攻撃エネルギーを体内に吸収・充填し、好きな時に放射できる」というチート級のもので、これは壮絶なラストバトルになるぞと期待して観ていたのだが、あまりにあっけなく倒されてしまい(母の復讐だからコインで倒すのは道理。問題は倒す過程)十分なカタルシスが得られない。

何せあの「プロフェッサーX」と「マグニートー」が協力して戦うような相手である。舞台が市街地ならまだしも、無人のジャングル・海岸で戦っていたのだから「半径3kmのクレーターを衝撃波で生み出す」「陸海空全体を覆い尽くすほどの炎の壁を作りだす」(我ながら貧弱な発想だ^^;)など、もっとぶっ飛んだ活躍をしてほしかった。

しかし本作→1〜3と順に観ていくとマグニートーの悲哀が増すね。母を目の前で殺され、親友は自分のせいで脚が麻痺(3では目の前で死ぬ)、最終的に能力も慕われていた部下をも全て失い、ただ老いていくだけ・・・SW1〜6のダース・ベイダーを彷彿とさせる数奇な運命だ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)3819695[*] 死ぬまでシネマ[*] けにろん[*] ロープブレーク[*]

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