★3 | 愛のはじまり(2002/仏) | 正統派の美女の容貌が未だに衰えないアジャーニは大したものだが、それゆえにか彼女にはノーマルでない雰囲気がつきまとう。 [review] | [投票] |
★3 | ザ・ドリフターズのカモだ!!御用だ!!(1975/日) | 泣かせも笑いもふんだんにあるのだが、何か物足りない感じ。結婚式場での捕物のドタバタ、パイ投げ合戦はいささか冗長だった。ここは松竹調に、泣かせに比重が傾いても良かったのではないか。 | [投票] |
★3 | 番場の忠太郎 瞼の母(1931/日) | 「タメ」が足りない。つねに両の瞼を閉じて母を思い、朝な夕なに母を恋焦がれる忠太郎でなくては、あまりにも早々とやって来るラストシーンに泣こうにも泣けない。もう30分長尺にするか、せめて半次のくだりを半分に縮めて欲しかった。 | [投票] |
★3 | カラミティ・ジェーン(1953/米) | ドリス・デイの芸域の広さを愉しめる。ただし、断然魅力的なのはすっぴん・じゃじゃ馬スタイルの彼女。小奇麗にドレスでめかし込むより、その方がずっと良い。 | [投票] |
★3 | 陽気な渡り鳥(1952/日) | ひばりの少女としての(あの声の響きは置いておくとして)可憐さと、この頃から似合う男装の双方を楽しめる。劇はお定まりの筋。 | [投票] |
★3 | ナーザの大暴れ(1979/中国) | 伝統的手法を生かした見せ場には事欠かないが、多少間延びした印象を受けるのは残念なところ。文字通りの三面六臂の活躍を描くのは、実は大変なことなのだと判ってはいるのだが…。 | [投票] |
★3 | こぼれる月(2002/日) | 偽善でなく、かなり真面目に考えて作っている側面は買う。ラストは予定調和とも思えるけれども、苦しむ人間の側に立たないと見えてこないものが、かなり作り手には見えていると感じる。目黒真希は好演。 | [投票] |
★3 | うしろの正面だあれ(1991/日) | まだ起承転結の「起」の部分に過ぎない。泣き虫弱虫の女の子が、自分だけの足で立ち上がり、歩き出すことを覚えただけである。物語はここから語りだされるものなのだから、この終わり方は惜しまれる。児童映画の限界か。 | [投票] |
★3 | 七変化狸御殿(1954/日) | 他愛のないお正月用の祝い話。しかしコウモリはもともと被害者であるのに踏んだり蹴ったりの有様、ここは許してやるのが神様であろうとは野暮なツッコミだろうか。和洋折衷、時代考証無視の展開は笑って許そう。 | [投票] |
★3 | 薮の中の黒猫(1968/日) | 一種の母子の悲劇。母子の繋がりを古くから大切にしてきたこの国の物語なればこそ、銀時の悲嘆の叫びと哀しみは大きい。 | [投票] |
★3 | 海の野郎ども(1957/日) | 裕次郎主演の日活明朗路線と思いきや、さすがは新藤兼人だけあってモノクロの画面が重い重い。伊福部昭の重低音がそれに拍車をかける。…お話的には国境を越えた友情物語で、いくらでも爽やかになるネタなのに。だが、それがいい。 | [投票] |
★3 | 正義だ!味方だ!全員集合(1975/日) | ストーリーは他愛がなく、テレビの『全員集合』の延長線上だが、加藤茶が描いたことになっている漫画と、活躍するヒーロー「ゴリレンジャー」のデザイン担当が石森プロであり、本格的石森ヒーローとして見もの。 | [投票] |
★3 | 火星のわが家(1999/日) | ひとつ屋根の下に生きる人々は、それぞれにぎりぎりのところで生きている。それは命だったり、才能だったり、若さだったりのぎりぎりだが、したたかに渡っていける者もあれば、足を踏み外してしまう者もいる。「それが人生だ」と括ってしまうには、あまりにも寂しいのがこの現実だ。 | [投票] |
★3 | 海軍兵学校物語 あゝ江田島(1959/日) | 戦時中の不良とは、なんと真摯なものであったことか。今更ながら隔世の感がある。この映画を観ていて辛くならないのは、普通の戦争映画では見られないおきゃんな少女が登場するせいか。しかし仁木多鶴子は、最初(セーラー服を着ている)から少女では…ない。 | [投票] |
★3 | エノケンのざんぎり金太(1940/日) | 今回は前半こそエノケンや是好の活躍が楽しめたが、有象無象の男女に追いまくられた後半はいささかパワーダウンしているように思えた。ただし、その不満を吹き飛ばす秀逸なギャグがあったことで良しとしよう。 [review] | [投票] |
★3 | MOON CHILD(2003/日) | 観どころはというと、Gacktの怪演に尽きる。異様なアクセントと、セリフの強調する部分の特異さで、最後までたっぷり笑わせていただきました。HYDEにはもうちょっと頑張って欲しかったなあ。今後に期待(するのか?本気でするのかっ!?)。 [review] | [投票] |
★3 | 巨人ゴーレム(1936/仏=チェコスロバキア) | はっきりと記憶していないが、『大魔神』のモデルのように見えたのでやはりデュヴィヴィエ版だったのだろう。画面が暗く、ゴーレムが活躍するまでにやたら時間を食った。生身の巨人なりの迫力はあったように思う。 | [投票] |
★3 | 若き日は悲し(1954/日) | ダイナミックな構図を時に見せるカメラに乗って、兄妹の恋は大時代的に燃え上がり悲劇となる。ひばりの兄の通称・ハムレットもかくあらんやと。それが自分にはもどかしく、また本物の美空ひばりに相談しに行く、というギャグ(?)も突き抜けすぎて当惑した。現代に通用するお話ではないが、昔話としてなら愉しめる。 | [投票] |
★3 | 恋の門(2004/日) | 七光りのシラケ役者だった松田龍平の頑張りが今回は明らかに見てとれる。しかし、オタク描写の奇異な演出は松尾スズキの作為か、リアルさを求めているのかが容易に判断できない。 [review] | [投票] |
★3 | 銃殺(1964/日) | 同じテーマで高倉健・吉永小百合主演の『動乱』よりはいかにも華がないが、愁嘆場を極力排し、渇いたリアリティを感じさせるのがこの作品の美点だろう。シャンデリアの華麗さはないが、一本の図太い蝋燭の赤々と燃える力強さが身の上の作品といえる。 | [投票] |