[コメント] 日本沈没(1973/日)
スケールがでかすぎて映画自体がカタストロフィー寸前を行き来する緊張感だが、ハリウッド・デザスタームービーの軽薄さに陥らなかった背景には、失われたはずの日本人魂が確実にあったことを重んじて、文句あっかの五点。
小林桂樹の怒りの鉄拳に震え、町を彷徨う藤岡弘の葛藤に震え、はからずも自分の任期中に大霊界への移住者を大量に出してしまった丹波哲郎の苦悩に震えたぞ、うおー!
頭巾被って右往左往する民衆を撮りきった撮影のど根性、かいもーん、かいもーん!叫んだシナリオのど迫力。
将来本当に起きるかどうかの問題ではない。ここには、島国地震列島日本の精神的な苦悩、潜在的リアリティがあるのだと、妙に納得。
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