あらかじめおことわり。キリスト教信者の方に対して不愉快な記述があるかもしれません。もしその恐れがあるようでしたら、ここで読むのをやめて頂けると幸いです。

異端だってちゃんと信じている人がいたから、存在しているワケで。「何じゃ、コリャ？」って笑っていながらも、もしかしたらあちら側（諸々の異端）にとっては、厳格（？）なキリスト教信者が笑いのタネかもしれんし。「処女懐妊？何ソレ？？」みたいな。宗教にとりつかれた人の行いの、ズレの面白さなんだろうなぁ、コレは。（いまのところ）無神論者のワタクシメにとっては、とっても分かるなぁ。所詮大多数と少数の違いだろ・・・ってのは暴言か？

結果的にはラディカルな内容の映画でも、このラディカルって言葉自体はブニュエル氏にはおよそ似つかわしくない。何かを変えようとしてやっているワケではなくて、面白いからしょーがないだろ的なノリ。それが結果的には波紋を呼んでしまうワケで、そこらへんのトンガラなさ加減がホント、ニクいくらいステキ。そして結局は、監督の視点と世間のいわゆる常識との間のズレでしかないんですね。