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[コメント] アバウト・シュミット(2002/米)

…考えてみたら、二大性格俳優の競演なんだよな。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 個性派俳優で、ハリウッドを代表する性格俳優と言われるジャック=ニコルソン。だけど、『恋愛小説家』と言い、本作と言い、確かに嫌味なオヤジではあるが、まるでそれとは違うタイプの役を好演してる。それだけ役作りがしっかりしてるからこそ、イッちまった役も見事にこなす事ができるんだろう。アカデミー男優賞ノミネート12回、オスカー3回(『カッコーの巣の上で』、『愛と追憶の日々』、『恋愛小説家』)の実力は並ではない。単なる性格俳優には留まらない見事なキャリアだ。

 本作は結局ニコルソンの魅力に頼った作品ではあるのだが、それに見事に応えてくれた。

 確かに題材自体は地味だし、役作りもそれに合ってるけど、そんな中でちゃんと個性を光らせている。様々なところで見せる、戸惑いの表情と笑みの対比がとても良い。

 自分自身を発見するって言うのは、本当に人生そのものを使った目標なんだよな。どんな年齢になっても、新しい自分を発見出来るし、そしてその新しい自分をどう受けいれていくか。その人生のテーマというものを考えさせてくれる。

 後はやっぱり相変わらずのキャシー=ベイツが良い味出してる

(評価:★4)

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