[コメント] ジャコ萬と鉄(1949/日)
男達の描き込みぶりに比べ、この情熱的な女の描き方には幼稚ささえ感じる。黒澤明の想像する女性像の限界が垣間見えるとは言い過ぎか?
そういえば黒澤明の作品で記憶に残る「女」というのが思い浮かばないよなぁ。『わが青春に悔なし』の原節子の描き方も???だったし・・・それでは「男」はどうだろう?
鉄を演じる三船敏郎は役者の魅力は充分に発揮されていると思うが、ジャコ萬を演じる月形龍之介のオーラの無さは「男ふたりの対決」という設定では物足りなさが残った。
後年に深作欣二がリメイクするが、ジャコ萬を演じた丹波哲郎の巧さが際立ち高倉健を完全に喰ってしまっていたのと対照的ですらある。
要は黒澤明は「男」は憎たらしい程巧く描き込むけれど、「女」は下手だなってことか。これって自身の女性遍歴からくるんでしょうか?・・・
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