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エピキュリアンさんのコメント: 投票数順

★4大人は判ってくれない(1959/仏)トリュフォーって、テーマと方法が、いつもぴったり、って感じで、これも、そうなんだけど、 この作品の場合、その方法に「パリという街」というのが含まれているような気がしてならない。イントロの移動とか、アパートの中の様子とか、すごく丹念に撮ってるし。[投票(1)]
★2ハンニバル(2001/米)原作をよくまとめたなあ、と感心したけど・・・。最後のシーン、あたしには、ギャグにしか見えませんでした。エイリアンの、見せない恐怖とサスペンスを忘れちゃったのかな。あの名作の第2弾に挑戦したのは、女優を筆頭に偉いと思うけど。G・オールドマン、いいなあ。[投票(1)]
★2御法度(1999/日)迫ってくる映像がひとつもなかった。台詞だけでもってる感じ。ラジオドラマで十分なんじゃねーの、って悪態つきたくなる。大島作品たくさん好きなのに・・・。画面に色気がぜんぜんないのは、なぜ?うーん・・・。[投票(1)]
★5キッズ・リターン Kids Return(1996/日)陸橋のタイトルバックで私はノックアウトされ、つづく現在から過去へぶっきらぼうに飛ぶカットで、もう夢中。下町の陸橋、トンネル、倉庫、校庭、屋上、中華屋、喫茶店、駅の通路などなど、いろんな「思い」が染み込みやすい場所ばかり。寅さんより、下町らしい下町。[投票(1)]
★3みんな〜やってるか!(1994/日)北野映画のファンのなかのごく一部にしか勧められません。でも、これをこのローテンションで撮影をつづけるという強度には、畏怖を覚える。いくら早撮りの人とは言え、これを最後までつくりつづけるエネルギーって、いったい何だろう?こういうの作れるって、幸せかも。[投票(1)]
★5ソナチネ(1993/日)現在のところ、私にとっては北野武監督の最高作。最初の1フレームから最後の1フレームまで美しい意志が漲っている。画の構図と編集のタイミングへの美意識は、頭がくらくらするほど。エレベータのなかで、ってのは、世界初?[投票(1)]
★4書かれた顔(1995/日=スイス)腐りかけが、いちばん美味しい。と、またまたシュミットは舌なめずり。100才をこえた芸者。枯れ木のように孤高の杉村春子。『ツゴインネルワイゼン』の桃の皮舐めシーンを思い出す。でも、玉三郎をスイスの人にこんなふうに撮られちゃったのは、くやしいなあ。[投票(1)]
★4ラ・パロマ(1974/スイス)愛の極限への、思考実験というか映像実験。ダニエル・シュミットは、腐りかけた文化、愛、肉体などなど、こういうものを味わえる舌の持ち主。レナード・ベルタのカメラも、そういう舌みたいだ。あー、私も味わいたい。[投票(1)]
★4ロリータ(1962/英)冒頭のペディキュア・シーン、霧のなかを屋敷に向かう車の主観移動、セットっぽい新興住宅の中、サマースクールからホテルまでの車の中。そして芝生の上のスー。これをつなぐだけでも、ストーリーを感じてしまいそうに、個々のフィルムがよく出来ていると思う。[投票(1)]
★4オープニング・ナイト(1978/米)カサベテスは、心でいらいらしながら、顔はニコニコしての会話を作る天才だなあ、と思う。それを人の肩ごしや隙間からのぞくカメラは、見る人のゲスな好奇心を暴いて、すごい。Al Rubinって撮影監督と、どんな相談をしてきたのか、知りたいなあ。[投票(1)]
★4赤い天使(1966/日)ベッドシーンの蚊帳と、戦場の埃っぽさとのコントラストが、不能性と快楽の逆説的をそのまま表していて、秀逸。若尾文子の「意志」の強靱さがすごく印象に残った。[投票(1)]
★3氾濫(1959/日)壁のポスター、常に落ち着かずに触る指、じろじろ遠慮のない視線、汗ばんだような肌、などなど性的にだらしない様子を見事に描いていて、感動。[投票(1)]
★5月曜日のユカ(1964/日)冒頭のドキュメントタッチなど、カメラがめちゃ良い。ギャグとシリアスの自由な連合。それに「女」がとてもよく描かれている。こんなセンスの良い映画は、日本の宝だ。[投票(1)]
★3A.I.(2001/米)冒頭の女性科学者の「人間に責任が生じませんか?」の答えは?父への愛はなんでプログラムされないの?どうして『未知との遭遇』の親戚みたいなカタチにしたの?なんでシーンごとにフィルムのルックが違うの?うーん、もう一回観るかなあ・・・。[投票(1)]
★5クーリンチェ少年殺人事件(1991/台湾)知的な純粋さと、傲慢な鈍感さって、裏表だったんだ。ということを、まるで昆虫を観察するように冷徹に描いた傑作。情報を得た、のではなく、体験しちゃった感じ。すごい![投票(1)]
★2ソラリス(2002/米)まとめきれなかったねー。テーマと、話の進むテンポとがちぐはぐな感じがしました。記憶と後悔に苛まれながらいま目の前にあるものを受け入れようとする、という説明はできても、その感情を捉えるのは、過去の挿入と役者の演技だけでは難しいんじゃないかな・・・。デビッド・リンチが撮った方がよかったかも・・・。[投票]
★4メンフィス・ベル(1990/米)小さい頃、あの爆撃機の模型を見て、完全に天地左右攻撃できるようになっていて、強そうだけど、狭い銃のカプセルのなかで動けないときに、敵機に狙われたら怖いだろうなー、すごい恐怖に耐えて打ちまくるんだろうな、って思った記憶があるんだけど。この映画はそれを再現すうために作られたに違いない、と見ながら確信した。[投票]
★2ハンテッド(2003/米)追跡のシーンで追う者と追われる者の両方の主観を同時にカメラが追いかけるので、後半からまったく緊張がなくなってしまった。それにベイシオの奥さん役の存在は?子供は?というサイドストーリーもほったらかしなので、凝縮力もなくて終わってしまった・・。フリードキン、どうしちゃったの?と心配になってしまいました。[投票]
★42046(2004/中国=仏=独=香港)ほとんど極端なアップか、何かで画面を分割して役者にカメラは集中したままで進行する。それぞれ感情のかたまりと化した女優たちがトニーレオンの出口のない孤独を責めるように去来する。このすざましい感情と孤独の演技と引きのない映像が素晴らしい、木村拓也以外は・・・。カーウァイは香港のDリンチになっちゃのかな?。[投票]
★4真実のマレーネ・ディートリッヒ(2001/独=米)戦車に乗ってきたジャン・ギャバンに駆け寄ってしまうデートリッヒが、しかし捨てられてしまうエピソードが胸に刺さる。彼女があんなに慰問に居ていた理由を、私はしらなかったもんね。しかし、その後、他人を非難することなく多くの悲しみを自分だけで抱えていた頃に出た映画が『情婦』だったのにもちょっと感動してしまった。[投票]