★4 | オズの魔法使(1939/米) | 竜巻のシーン、大した特撮でもないのに、すごくどきどきしてしまうのはなぜだろう。あえて現実に見せようとしていない(夢の世界ともいえるし)から、かえって、それがリアルに感じるのかなあ。 | [投票(1)] |
★2 | ゆきゆきて、神軍(1987/日) | 衝撃はあるけど、作者がそれに寄りかかってしまっていて、驚愕もしていないし、かといって乗り越えてもなし。なんか、対峙していないように思えるのは、なぜだろう。 | [投票(4)] |
★3 | フィフス・エレメント(1997/米=仏) | 俺はこういうSF映画が好きなんだ、というベッスンのメニューみたいなもんですね。オマージュだけで出来ている、というか、パクリだけで出来ているっていうか。 | [投票] |
★4 | 赤ひげ(1965/日) | ものすごく良くできている啓蒙映画。このぐらいエンタテイメントになっていると、押しつけがましさは、まったく感じない。人間への洞察と、よく練られた物語が、凄いのだと思う。 | [投票] |
★5 | 恋する惑星(1994/香港) | 香港の裏路地の喧噪、熱気、喧嘩、孤独、失恋、投げやり、秘めた思い、偶然、挑戦、無関心、洗濯物、屋台、そして曇天。でも、日本で観ても、どうしてこんなに共感できるんだろう。こういう街に住みたいとさえ、思わせる瞬間がある。主人公は街かも。 | [投票(2)] |
★4 | 欲望の翼(1990/香港) | こういう国境を越えたロマンスというか冒険というか逃避行というかイメージというか、そういう風に広がってゆく映画が、すごく気持ちよかった。とくにベランダに窓を開いた蒸し暑いホテルの部屋と、熱帯雨林のなかを走る列車の車内は、なぜか胸に刺さる。 | [投票] |
★3 | いますぐ抱きしめたい(1988/香港) | 香港映画のなかで、何か自分だけの物を模索してるウォン・カーワイに、すごく好感がもてた。チンピラたちが話すシーン、ラブシーン、どうやって喧嘩がおこるか、など、ひとつひとつ月並みにならないように、こだわって撮っている。それだけで面白い。 | [投票(1)] |
★3 | 天使の涙(1995/香港) | 切ないエピソードの積み重ね。ちょっと決まりすぎの音楽と映像。清純派女優にゴミあさりとオナニー。恋する惑星に続くこのスタイルは、一過性のもんだろうなあ、と思っていたら、ここまでだった。高架線脇の隠れ家がいい。 | [投票] |
★4 | ムトゥ 踊るマハラジャ(1995/インド) | これ、どこから途中で観ても、途中で出ても、それなりに満足できるように出来ている気がする。それに、破格の贅沢な撮影。一瞬のインサートのために、衣装だけ替えた50人ぐらいのダンサーがターンする!その過剰さは、もう私には悦楽でした。 | [投票(2)] |
★5 | マグノリア(1999/米) | 4回観た。ディールでも遊んでるから、なんどでも楽しめる。傷ついて育った男とその男に育てられた娘たちのトラウマ劇。一方で、映画ではどこまでの偶然が可能か、という物語への自己批判の物語かでもある。ラストは最高!こんなアホな人間どもには、こんな天罰がぴったりかも。 | [投票(2)] |
★4 | エリン・ブロコビッチ(2000/米) | 米国でも男尊女卑の問題はあいかわらずなんだな、というテーマ性と、主人公のキャラとその痛快な人生観をどう映像かするかを、見事にひとつのものとして解決した傑作。主人公を特別視してないようなカメラが、すごく彼女の「正しさ」を強調してるように感じる。 | [投票(1)] |
★3 | KAFKA 迷宮の悪夢(1991/米) | プラハって、好き。カフカも大好き。ま、いろいろ映像の実験してみたかったのかなあ、ってかんじ。きれいではなる。巨大な目玉の登場で、相変わらず、見る、ということを自問してることは分かる。 | [投票(1)] |
★5 | セックスと嘘とビデオテープ(1989/米) | 自分がなぜ映像を撮るのか、そのなかになにを求めているのか、自分自身への嘘がそこにまぎれこまないのか、という、下手すると哲学的なテーマを、こんなエンタテイメントにしちゃうなんて。しかも、映像テクでごまかさず、スクリプトと編集で映画ってなんだ、と問うている。 | [投票] |
★3 | IP5 愛を探す旅人たち(1992/仏) | ベネックスは、今回もいろいろ魔法をしかけたけど、でも、奇跡は起こらなかった。普通の映画が、ひとつできあがった。これも、何か、食べ物のことを言うけど、忘れてしまった。 | [投票(1)] |
★5 | ベティ・ブルー/愛と激情の日々(1986/仏) | 愛するということは、相手になにが起ころうと、そばにいることなのかも、と、強く胸を打たれた。あるいは、どこまで愛せるか、という試練の映画でもある。ベアトリス・ダルは最高。サックスの音が悲しい。ベネックスは、ここでもコーヒーへの蘊蓄の台詞を入れている。 | [投票(2)] |
★5 | ディーバ(1981/仏) | すべての登場人物が、すばらしい。どれも許しちゃうって感じ。パリの街の色彩が孤独で美しい。歌声の哀愁を増幅させる的確な演出がいい。物語と関係ない「バターは室温でやわらかくしておくんだ」って、ベネックスって必ず食べ物の台詞を混ぜるよね。 | [投票(2)] |
★5 | プリシラ(1994/豪) | もう、どこをとってもすばらしい。悲しいほど鮮やか、っていう感じかな。楽しくて寂しい。醜くてチャーミング。自分勝手で優しい。あー、言葉はもうどうでもいい。だって好きなんだもん、って感じ。大好きなテレンス・スタンプ氏も出てるし。 | [投票(1)] |
★4 | 男たちの挽歌(1986/香港) | なんだろう、この熱さは。撮る方も撮られる方も、ただならぬ気配。もう、それだけで最後まで見てしまう。駐車場で、カップラーメン食べるシーンがいちばん好き。 | [投票] |
★3 | ナインスゲート(1999/米=仏=スペイン) | 最初のイスのフルショット(ただのイスがこんなに怖いなんて)から、最後の15分までは、完璧にすばらしいポランスキーひさびさの恐怖フェチ映像全開なのに、最後はなに?それは見ての通り、資金がそこをついたんだそうな。あー、惜しい!!! | [投票(2)] |
★3 | フランティック(1988/米) | かるーく撮ってみました、って感じするけど、あ、地面にすりつけた膝がすりむけてて痛そう、とか、小さな傷のようなディティールが例によって、いっぱいで、楽しい。 | [投票] |