若尾好きさんのコメント: 点数順
女は二度生まれる(1961/日) | 「若尾文子を女にしてみせます」と「大映」幹部の前で啖呵をきった川島雄三監督の大映デビュー作。若尾の魅力はもちろんのこと、急に途切れるクラッシック音楽や奇妙なラストなど、のちにヌーベルヴァーグの監督達が取り入れる手法を先取りしています。川島って、やっぱり天才かもね。 | [投票(3)] | |
8 1/2(1963/伊) | 主人公の断片化された人生。それらをつなぎ合わせるのは観客のあなた。マストロヤンニの演技のみならず、白黒映画ならではの画面の構築美にも絶句。初めて観た時、余りに素晴らしい映画なので椅子から転げ落ちるかと思った。勿論、その日眠れなかったことはいうまでもない。 | [投票(3)] | |
越前竹人形(1963/日) | 臭いたつような色気とは、この映画の若尾文子のことをいうのだろう。喜助どんが切る竹細工の「ギコギコ」いう音が耳に焼きついて離れない。色んな意味で興奮して、これを観た夜は眠れなかった。 | [投票(2)] | |
エル(1952/メキシコ) | 悩むな、狂え、甦れ! 狂気や苦悩を「映画」の中で昇華させるのは並大抵のことではない。スクリーンから溢れ出るその創造エネルギー。フェティシズムの帝王ブニュエルの変態性とバイタリティーに今日も乾杯! | [投票(2)] | |
王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987/日) | 中坊の時に観て、シロツグと自分を重ね合わせた。映画が終わると、そこは退屈な日常。「ロケットに乗って飛んでいきたい」って思った、あの頃のおれ。「積極的逃避」までカウントダウン! | [投票(2)] | |
穴(1960/仏) | 「ガリガリ、ガリガリ・・・」。何のために彼らは掘るのか? 明日への希望? とんでもない! 暗く、冷たい情熱、それが今夜も彼らをとらえて放さない。 | [投票(2)] | |
山椒大夫(1954/日) | 余りにも有名な話なので、ストーリーは知っていたのだが、美しい映像にただただ圧倒されて、気がついたら涙が・・・。宮川一夫のカメラに5点! 特に海をとらえるロングショットは後代の映画監督に多大な影響を与えましたとさ。 | [投票(2)] | |
巨人と玩具(1958/日) | スピーディーな展開、テンポ良く飛び交う会話、エネルギッシュな映像、どれをとっても◎。火のつかないライターの映像を背景にして怪物的に発展していく高度成長期の日本社会が巧みに描写されている。なんといっても奔放な野添ひとみに5点。 | [投票(2)] | |
近松物語(1954/日) | コメントするのさえ恐れ多い大傑作。溝口健二の映画の中で一本選べと言われたら(5秒迷って)やはりこの映画を選びます。宮川一夫のカメラ、長谷川一夫、香川京子の演技、どれもが比類なく素晴らしい。天才が最高の瞬間に撮った珠玉の一本です。 | [投票(2)] | |
オーガズモ(1997/日=米) | MY BEST OF おバカ映画。この映画に日本が出資していることをおれは誇りに思う。これに「5」を付けるのは自分だけだろうと思って、おそる、おそるページ開いてみたら、他に3人もいた・・・。トレイ・パーカー&シネスケ、LOVE。 | [投票(1)] | |
瀧の白糸(1933/日) | この世に若尾文子がいなかったら、おれは自らを「入江好き」と名乗っていたことだろう。白糸と白装束と白い肌。ついでに、おれの瞳にもまっ白いキラキラ星ガ住ミ付イタ!! | [投票(1)] | |
荒野の決闘(1946/米) | 停滞しそうになると、程良くやってくるアクションシーン。バキュン、バキュン!! ジョン・フォードの緩急をつけた演出が冴え渡る。「西部劇=アクション映画」と勘違いしてる人に是非見て欲しい。 | [投票(1)] | |
晩菊(1954/日) | 林芙美子の3つの短編を1つのストーリーにまとめあげて、これだけ説得力のある映画を作れるんだから成瀬ってやっぱり凄い!女優陣の演技も、それぞれの代表作といっても良いくらい非の打ち所がない。 | [投票(1)] | |
オーソン・ウェルズのオセロ(1952/米=仏=伊=モロッコ) | 暗闇から浮かび上がる顔、顔、顔。モノクロの粋を極めた映像。シェークスピアの原作そのままのセリフ。そんな離れ技を演じたオーソン・ウェルズの才能に「嫉妬」する。 | [投票(1)] | |
二十四時間の情事(1959/仏) | アンガージュマンに映画が与えた1つの回答。声高に戦争反対を訴える映画だけが反戦映画ではない。しかも、この映画はそうした社会性を越えた精神的な高みにまで観るものを導いていく。 | [投票(1)] | |
ノスタルジア(1983/伊) | 想像力は死んだ、想像せよ!! | [投票(1)] | |
バートン・フィンク(1991/米) | この映画の楽しみ方は、映像と音を「五感」で感じること。しかし、タイプライターの音がこれ程、気持ちいいとはね。 | [投票(1)] | |
女と男のいる舗道(1962/仏) | スタイリッシュな映像、感傷的なメロディーながら感情移入を拒むような音楽処理、そしてアンナ・カリ−ナ。ゴダールの初期を代表する傑作だと思う。 | [投票(1)] | |
都会のアリス(1974/独) | シュレンドルフもそうだが、ヴェンダースも初期は良かったなぁと唸らせる一本。この映画は細部まで徹底的に計算されていながら、それを演出と感じさせないさりげなさが良い。勿論、カメラワークも素晴らしいです。 | [投票(1)] | |
サテリコン(1970/伊) | 『甘い生活』で現代の混沌と退廃を描き終わったかに見えたフェリーニ。しかし、本当に全てを「描きつくした」のか? 舞台は「古代ローマ」へ。フェリーニの見た本当の「現代」がここにある。 | [投票] |