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[コメント] 帰らざる河(1954/米)

女はそれを待っている。
G31

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ある意味これも、無口な男の妄想を具現化した作品と言える。冒頭<あの>マリリン・モンロー(役名:ケイ)がギターを弾きながら「神父を必要とする度合がインディアンより高い」酒場で歌っている。当然のようにすべての酔客の視線はマリリンに集中。そんな中を、まったくマリリンには無頓着に、息子がまぎれ込んでいないか探しに歩き回るロバート・ミッチャム(役名:マシュー)。男の心理的に解説すると、この時点からすでにマリリンのことが気になって気になって仕方ないのである。しかしこの男は、あとになってもそういうことを彼女に(したがって観客にも)一切説明しない。<説明責任>が優先順位の最上位をなす今の世の中(?)では、1ミクロンも受け入れられないスタイルである。

 だが、ミッチャムの最後のセリフ(マリリンの「私をどこに連れていくの?」に応えて)「Home.(家だ)」に痺れ、つい星★を1つupしてしまった。う〜ん、マンダム。

80/100(08/01/12見)

 ◇ ◇ ◇

 何を着せようが時代劇(西部劇)だろうが、マリリン・モンローでしかないマリリン・モンローは、映画の世界観からは浮いているように私には思えた。だが魅力的な女として魅力的な女を演じていることは間違いないので、批難のしようがない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)t3b[*] ぽんしゅう[*] けにろん[*] uyo[*]

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