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[コメント] (秘)色情めす市場(1974/日)

ポルノとして観れば☆=2、一般映画として観れば☆=4
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







一言で言えば、「アタシ、白けているの。燃えたいの。火をつけて」ってそんな映画。

1974年、え〜〜え、オバチャンは覚えていますとも。店頭からトイレットペーパーが消えたり砂糖が無くなったり、日本が沈没したりノストラダムスが大予言しちゃったりして、「そりゃあもう大騒ぎさ」(by港の○ーコ)な年でした。

その時代を如実に思い出す。 深い絶望感と終末感。行き場のない諦めの気持ちと孤独、灰色にくすんだ町並み。 その時代の証言として、かなり貴重な映画。

しかし、ポルノとして観ればどうなのか?と言うと・・・ 「ポルノって事にして、言いたいことは他にある映画が作りたかったのだなあ」という作り手側の気持ちが透けて見えて、思わず、萎える。

ホント、オバチャンは知っているけどね、当時はこんなカンジの若者が横行してたんだわぁ。 世間は不景気で、売るモノは自分しかナイってね、カンジのね。

しかし、花柳幻舟はスゲエ。 まさに、怪演。 ポルノとしての義務を必死で果たそうと努力する宮下順子の生真面目さに拍手を。 芹明香のしらけた雰囲気こそは、全く「時代が産んだ」としか言えない。

あ、そうそう。 観ている間中、『追悼のざわめき』を思い出した。 未見の方はコチラも、是非。

ソレと、通天閣のアソコ。 ワシは歩けない(高所恐怖症) でもあの屋内の階段は降りたことがある。古びたカンジがかなりホラーだった。

(評価:★3)

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