[コメント] 大脱走(1963/米)
紳士の王国
ライフスタイルやファッションは勿論、野球、バイク、語学、バードウォッチング、カメラ、紅茶、酒、歌、楽器、ダンス、拳闘、木工、掘削、縫製、測量、発明、情報分析、組織統制、果てはスリ、公文書偽造に至るまで、ありとあらゆる分野に及ぶ男たちの拘り、プロ意識、タンディズム、矜持に彩られた、これぞまさしく「紳士の王国」、その映画である。
更には、知性と肉体、無骨さとユーモア、大胆さと繊細さを研磨する修養場みたいな映画である。
そして凡ての不自由は、限りなき自由への滑走路である、という極めてポジティブな、不屈な精神の崇高さを讃えた、真の脱獄エンターテイメントであり、いうまでもないことだが、ハリウッド映画史に燦然と輝く最高傑作のひとつである。
オマケに、こう云ったとしても過言ではない。いや、言い切ってしまおう!シネマスコープサイズはこの映画の為に、この男=マックイーンを活写する為に発明されたのだと!
(@新宿K’sシネマ/40周年ニュープリント版)
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