[コメント] ゴジラVSキングギドラ(1991/日)
ださい映画。でも、土屋嘉男がいてくれた。
タイムパラドックスは小学生でもわかるようなレベル。主役の凡人二人のトレンディ・ドラマみたいな造形はもとより、オムツ履いたギドラに、マジックハンドに、チャック・ウィルソンの宇宙語みたいな日本語。英語でしゃべらせて字幕にしてくれと思ったが、そしたらもっと酷くなったかもしれない。そして極めつけは、ハゲのT1000だ。大森一樹という人が、いかにセンスがないかを痛感させられた。
ただ、自分は大森監督の作家性を否定したくはない。戦後日本の過去・現在・未来を語っていい娯楽があるとしたらゴジラしかないのだし、この映画のテーマを馬鹿にしたくはない。土屋嘉男をああいう役どころで登場させてくれたのは嬉しかったし、彼がゴジラと一対一で向き合い吹き飛ばされるシーンはゴジラ史上においても屈指の名シーンだと思っている。ださいメインストーリーに珠玉のサブストーリーが埋もれた一本。
この作品以降、ゴジラは失われ続ける。
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