[コメント] トカレフ(1994/日)
憤怒と汚辱と暴力の現実への無遠慮な介入に圧倒された。
憤怒と汚辱と暴力の現実への無遠慮な介入に圧倒された。主人公(大和武士)とその妻(西山由海)、そして隣人(佐藤浩市)のときに絡み合い、ときにすれ違う視線が引き起こす悲劇。男二人の憎悪と嫉妬を凌ぐ、産む性としての「女」が持つ暴力性。この日本で二人の人間が偶然トカレフを手にするという「ありえなさ」が逆に行き場のない凄みを持ったリアリティを演出してしまう。
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