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トカレフ (1994/)

製作稲見宗孝 / 桑原寧 / 荒戸源次郎
監督阪本順治
脚本阪本順治
原案徳田寛
撮影石井勲
美術金勝浩一
音楽梅林茂
出演大和武士 / 西山由海 / 佐藤浩市 / 芹沢正和 / 尹明蘭 / 類家大地
あらすじ主人公は幼稚園バスの運転手。ある日自分が運転するバスで誘拐犯人たちにわが子を奪われる。犯人たちは身代金を奪ったあげく子供まで殺して捨てる。主人公はやり場のない怒りに駆られるがなすすべもなく妻との生活も子供を失った事でおかしくなる。ある日放心状態でわが子の運動会のビデオを観ていたら同じマンションに住む男の姿を見つける。その男が犯人と確信した主人公は彼を追う。 この映画の題材は「復讐」だが本当の映画のテーマは「新しい映画的手法の発見」だろう。極端なまでの「省略」「説明的なものの排除」。この作品から新しい日本映画が始まったまさに革命的な記念作品。以降の監督たちへの影響、映画評論家たちの大絶賛は受けたが「どついたるねん」のようにはヒッ...[more] (ina)[投票(4)]
Comments
全31 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5「ご都合主義こそ映画」という極めて当たり前のことを実践しているだけ。映画は力強い画があれば成立する、という確信。 [review] (ゑぎ)[投票(12)]
★5偶然について、この「トカレフ」は、まったく説明をしない。偶然を偶然のままさしだす。それを捉える抑制されたカメラの力強さ。この「偶然」の「宿命」への転化は、阪本監督がこの「抑制」を貫くことで生まれた。 (小山龍介)[投票(8)]
★5圧倒的に濃密な絵。…やや御都合主義的なストーリー展開が気にはなるが、その凝った映像ゆえ、忘れられない名場面が多い。「懐かしい恐怖」…とでも言えばいいのか、そんな感情を想起させるラストのBGMに酔いしれる。 (ガブリエルアン・カットグラ)[投票(6)]
★5これ90年代の日本の風俗で撮ったマカロニウェスタンでしょう! この監督の「画つくり」での背景の織り込み方、いわゆる「クズ」と呼ばれる人を描く時のエグさ、それと好みの女性のタイプはなぜか相性ドンズバ。 [review] (おーい粗茶)[投票(4)]
★5人の営みにまるで興味がないように天を目指して成長する街。反比例するように深く男を蝕む社会への苛立ちとあてどない怒り。団地という閉塞的空間で醸成される現代的リアリティが生み出すラストのアクションの圧倒的緊張感。 [review] (DSCH)[投票(3)]
★4憤怒と汚辱と暴力の現実への無遠慮な介入に圧倒された。 [review] (crossage)[投票(9)]
★4私が阪本順治の力量を見せつけられた最初の映画。ちょっとした裏話→ [review] (ペペロンチーノ)[投票(5)]
★4通常の善悪の2項対立ではなくスパイラルに絡み合いながら沈潜してゆく怒りと憎しみ。隔絶された世界での2人の男の対決。切り取られたショットの全てが夢幻の世界の出来事めいている。この物語はこういう風にしか語られようが無いだろう。 (けにろん)[投票(4)]
★4ここまでストーリー端折ってしまっていいのかと思う。あまりの御都合的展開も、大和武士扮する主人公の我が子を殺された為に沸き起こるどこか脆そうで、どこか奇妙で、でも力強く、そして至極当然な苦悩や執念をビシバシ感じたからこそ、余計目立ってしまう。彼の一種異様な気迫・演技に話が負けすぎ。 [review] (クワドラAS)[投票(3)]
★4巨大な鎌で日常をザクザクと刈り取っていくような阪本順治の潔い画作りは、有無を言わさず観る者を物語の中へ引きずり込む。情緒や繊細さを廃した無骨な展開の中に、アンカーとして人間臭い刑事國村隼を配し日常の臭いを残す映画的センスも抜群。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
★4アウトラインは「復讐」であった筈なのに・・・。二人の対決は復讐とは違う暴力となっている。これは「男」の戦いと言うより、「動物」の戦いだ。 (fazz)[投票(2)]
★4これは現代日本を舞台にした西部劇が成立するか、という試みだったのではないか。改めて観ると『ソナチネ』にも通じる面白さ。女性の扱いはちょっといただけないが。 (赤い戦車)[投票(1)]
★4展開シーンの極端な省略は、もしかしたら不器用な大和に役者の道を作ってやるための、阪本なりの苦肉の策ではなかったか。 [review] (林田乃丞)[投票(1)]
★4貸本屋の劇画。(06・4・07) [review] (山本美容室)[投票(1)]
★4まだ、高校生だった私は、感動した。こんな映画が好きな子は、まわりにいなかった。 ()[投票(1)]
★3純日本的「引き算の美学」が具現化.これ以上取り去るものが何もない─ある種完璧な状態ですが,それと映画自体が面白いかどうかとは全くの別問題です. (じぇる)[投票(2)]
★3街頭調査などで使用するカウンターのあのような用い方には感心した。絶叫したくともできない男の憎悪の強さを感じた。 (丹下左膳)[投票(2)]
★3大和武士、いいカオになったなぁ! 静かに熱い復讐劇はいい。 [review] (TOMOKICI)[投票(1)]
★3主演の大和武士と脇の佐藤浩市を逆にしたキャスティングは考えられないだろうか?佐藤ならばより男の無力感・無常観を表現出来た筈なのに・・大和の力不足は如何ともしがたい。 (sawa:38)[投票]
★3無鉄砲。 (町田)[投票]
★2評論家筋には評価高いみたいだけど、どこがおもろいの? (モン)[投票(1)]
★2復讐してるほうにも追われてるほうにもなんの共感がえられなかったので、なぜそこまでやりあうのか意味がわかんなかった。 (カノリ)[投票]
Ratings
5点15人***************
4点31人*******************************
3点16人****************
2点5人*****
1点0人
67人平均 ★3.8(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
次点の歴史 日本映画篇 (ナム太郎)[投票(7)]がんばっている90年代日本映画たち (crossage)[投票(5)]
隼の部屋 (こぱんだ)[投票(3)]☆シネマしりとり☆の記憶 (ガブリエルアン・カットグラ)[投票(2)]
「男」の映画 ()[投票(2)]日本インディペンデント映画祭上映作品 (ハイズ)[投票(2)]
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