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[コメント] 彼らは生きていた(2018/英=ニュージーランド)
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★3長いプロローグが終わり、音色を伴いながら画がブローアップしても、声質が変わらないボイスオーバーがプロローグと本編の質感の差を埋めてしまう。甘い解像が兵士たちの顔の輪郭を蜃気楼のように揺らめかせ、情報量の付与がかえって現実感を奪う。 [review] (disjunctive)[投票]
★4ジョン・ランボーの魂の叫びと同じことを100年前の市井の英国人が淡々と語る。不変の断絶に胸が詰まる。 (もーちゃん)[投票(1)]
★4動きのギクシャクしたモノクロ記録フィルムに、証言者の語りが重ねられる、よく見るようなドキュメンタリーだなと眺めていると…画面がビスタサイズにグッと広がり、映っている彼らに突如生命が吹き込まれる。映像の持つ力をまざまざと感じさせられる。 [review] (緑雨)[投票(1)]
★4塹壕きつい。NHK「映像の世紀」でも「塹壕マジきつい」の回があったと記憶する。白黒チャカチャカの記録映像からは感じとれなかった、地獄の戦場。我々の想像力不足をテクノロジーで助けてくれる、リアル『担え銃』だ。 [review] (ペンクロフ)[投票(1)]
★4例えば『プライベート・ライアン』や『戦火の馬』などでは人間性の損失や戦地での友情が美化されがちだが、トイレ事情や食事、不衛生な生活環境など、事実をまっすぐ伝えており、塹壕足や毒ガスなど、言葉だけでは伝わらに「記録としての事実」は重い。それでも文句を言わず命令に従い「男になる」若者たちが、「生きて帰れてよかった、そうするしかなかった」と答えるのが悲しい。 [review] (jollyjoker)[投票(4)]
★4映像と音声で“肉体”を再生し時空を埋める試み。古びた白黒映像が色を得る瞬間が衝撃的。生々しい「血色」を取り戻した100年前の若き兵士たちの、あどけない表情にひとり一人の個性が滲み、ナレーションを廃し間断なく流れる100年前の「証言」がリアルを担保する。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]