★3 | 普通の妖婦物ではない。天然性の媚びを放散する棒読みは苛立ちではなく逞しさであり、昼メロ事案が襲ってもスリラーの居場所がない。男の口説きに焦らしとムラっ気で対応する媚びの実践は、男の焦燥が伝わってくるほど堂に入る。 [review] (disjunctive) | [投票] |
★4 | 幾何学的なロケーションが生む人工的な低温と、流暢な長回しと短いカッティングによるテクニカルな時間制御が、漫画的なデフォルメを担保された悩める女子(堀未央奈)と、迷える男子たちの図式的な“お約束関係”を現実のような幻想として成立させてしまう。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 冒頭のタイトルクレジットが入る、ゆりかもめの市場前駅のシーケンスショットは圧巻。堀未央奈と清水尋也−橘くんによるホームでのやりとりを、向こうから車両が入ってきて、乗客が降車し二人の横を通り過ぎるまでワンカットで見せる。まるで相米のよう。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★3 | 山戸結希は大林宣彦だ! [review] (ペペロンチーノ) | [投票] |
★5 | 地味女子の妄想譚的な四角関係を理数系の合理性で処理したような幾何学的な美しさがあり、それはロケーション選定やカットの断片組成にも及ぶ。主体性ゼロの流され続ける主人公を触媒とし男たちは変容する。祝祭的な帰結が山戸流の全肯定なエールなのだ。 (けにろん) | [投票(2)] |