[コメント] ホットギミック ガールミーツボーイ(2019/日)
幾何学的なロケーションが生む人工的な低温と、流暢な長回しと短いカッティングによるテクニカルな時間制御が、漫画的なデフォルメを担保された悩める女子(堀未央奈)と、迷える男子たちの図式的な“お約束関係”を現実のような幻想として成立させてしまう。
そして映画は、悩める日々を過ごす少女(の心を持った鑑賞者)たちの“明日(心情)”を肯定する。
前作『溺れる魚』とは一転、ルーズな物語世界を、緻密な画面設計で、限りなく身近なファンタジーにしてしまう山戸結希は、ただのパッションだよりの演出家ではないことを示してくれた。
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